BASARA夢

□金の忍との出会い
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自室に戻って襟を纏めていた紐を解いて女中達の元に戻ろうとしたが、何かに気付いて足を止め、室内を見回した。



そして部屋の隅に置いてあった棒を持ち、部屋の中央に立って棒を。




ガンッ!!




突き上げた。



すると外れた天井から何か黒い物が落ち、紫苑は唖然とした。



落ちてきたのは、金の髪に大胆な黒い服を来た忍だった。



「貴方…」

「チッ!(気付かれた!かくなる上は…っ)」



忍は後ろ手にクナイを構え、紫苑に放とうとしたが。



「そんな格好でいたら風邪を引きますよ!」

「……………は?」



思わぬ言葉に、忍は動きを止めた。



「奥州は他の地より寒い地です!油断していると風邪を引きます!」

「な…!私は忍だ!そんなにひ弱ではない!」

「忍とて人の子です!とにかくこれを着て下さい!」



紫苑は置いてあった羽織りを忍に掛け、再び不思議そうな顔をした。



「そういえば…貴方、忍ですよね?」

「ッ!(やはり感づいたか!)」



紫苑の言葉に忍は彼女が仲間を呼ぶ前に片付けようと再びクナイを構えようとした時。


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