BASARA夢

□伊達軍の日常2
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「っ゛!?てめ紫苑!」

「呼んだか?紫苑」

「Naッ!?小十郎!来るのが早過ぎだぞ!」

「丁度近くを通っていたので…それより紫苑、何か用か?」

「はい、実は政宗様が」

「紫苑!テメェさっき言わねぇって言っただろ!?」

「…何をですか?」

「いいえ、こちらの話です。小十郎様、実は…」



紫苑は小十郎に素早く耳打ちし、それを聞いた小十郎は政宗を見た。



「…政宗様」

「Ah、いや、まてよ小十郎…速まった真似はす「解りました!この小十郎、腕によりをかけてお造り致して参ります!夕餉までしばしお待ちを!」



小十郎はそそくさと道場を飛び出し、紫苑は手を振り、政宗は唖然とした。



「……夕餉?」

「はい、私は小十郎様に『政宗様がお野菜のお浸しを食べたいそうです』と申したのですよ」



ニコニコと笑う紫苑に対し、政宗は木刀を持って立ち上がり、鋭い左目で紫苑を見た。



「紫苑…テメェ…上等だぁーーッ!!



ドガアアァンッ!!









「政宗様、如何ですか?」

「Ah〜、悪くねぇな」

「やっぱり小十郎様が作るお野菜もお浸しも美味しいですわね」



夕餉の時刻、政宗は無表情でお浸しを飲み、紫苑と小十郎は笑い合っていた。



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