BASARA夢
□伊達軍の日常2
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「まだ手当ての最中だったんですけど」
「Ha!あんなの怪我の内に入らねぇよ」
「だったら…これも入らないんですか?」
紫苑が政宗の腕を取って少し袖をめくると、小さな切り傷が出来ていた。
「こんなん舐めときゃ治るさ。つか、よく気付いたな」
「何年貴方の医師をしてると思っているんですか?傷は浅いですけど少し痺れが残っていますね?」
「…ああ」
「小十郎様とですか?」
「Ah〜…あいつには言うなよ、聞いたら何をするか解らねぇからな」
「言う訳ありませんよ」
すると紫苑は政宗の腕を持ったまま片手で塗り薬を塗って手早く包帯を巻いた。
「言ってくだされば直ぐにでも向かいましたのに」
「うるせぇな、俺の勝手だろうが」
俺様発言の政宗に紫苑は少し考え、意地悪そうにニヤリと笑い。
「小十郎様ー!」
大声で小十郎を呼んだ。
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