BASARA夢

□安土城天守、明日を懸けた死闘!
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暗闇の中、伊達軍を筆頭としたその他の軍勢を含んだ大軍が駆けていた。

崖も軽々と飛び越え、その先頭に政宗と幸村、そして佐助がその横につくように走っていた。



「ちょいと無謀だが、これで本能寺から安土へ戻る織田の軍勢の前に出られる!」

「先回りしたところで、挟まれちまえば意味がねェ」

「そこはお任せあれってね!」



そうにこっと笑って佐助が言うと軽く飛び上がり風に乗るように右方向へと飛んでいき姿を消した。



「政宗殿」

「Ah?」

「もしや貴殿は、こうなる事を見越して、塞ぎこんでいた某を鼓舞するためにあの時伊達軍を…」

「どいつもこいつも命の掛け時って奴を分かってやがった」



ふと鼻で笑った政宗に幸村も小さく微笑み返した。



「大所帯はあまり好きじゃねェが、一度くらいこんなド派手なpartyも悪くねェ。Are you ready guys!?」

『YEAH!!』

「Shoot guns at!!」

『YEAH!!』

『オー!!』

「?」



ふと背後を見ると、他の軍勢も同じように叫び返していた。



「一気にケリをつけるぜ!安土の城が魔王の墓場だ!!」

「温情なき大将に、断じて明日は渡せぬ!魔王に渡すは引導のみ!!」

『YEAH!!』

『YEAH!!』



全員が叫び返し、伊達軍の法螺貝の音が鳴り響いた。



「上出来だ!!Shout it guys!!」

『YEAH!!!』



意気込む大軍勢、紫苑は政宗と幸村の背中を見ながら笑っていた。


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