BASARA夢

□政宗、屈辱の撤退
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進軍を続ける伊達軍。

小十郎は同行している慶次が魔王の間者かと疑うが、政宗は気にする事なく進む。



だが途中、長篠で待ち伏せしていた浅井軍に道を塞がれ、後方に現れた織田の軍勢に慶次は陣を放れた。



「あの野郎…前田慶次はお膳立てを終えて、本隊に戻った模様です。織田は我々と武田、上杉をこの長篠で一度にねじ伏せるつもりかと」

「上等だ、partyが派手になるってもんだぜ。…紫苑!」

「はい」



政宗に呼ばれ、小十郎の横にいた紫苑は少し前に出た。



「お前は下がってろ。此処でお前を使う必要はねぇ」

「…解りました、ご武運を」



小さく頭を下げ、馬を走らせた。

紫苑が下がった事を確認し、伊達軍は浅井軍とぶつかった。











ブルルッ



「よしよし」



政宗の命に後方に下がった紫苑は馬から下りて、戦う伊達軍を見た。



初めて見た織田軍の威圧、それを考えていると、鳴り響いた銃声にハッ、とした。


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