BASARA夢

□動き出す戦乱
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小十朗の畑で手入れを手伝っていた紫苑。だが急に何かの気配を感じて、城の方を見た。



「おや、どうなさいました?紫苑様」

「あ、いえ…」



共に畑を手入れしていた老人に聞かれ、短く返した。

紫苑は立ち上がって服の埃を払い、老人に告げた。



「すみませんが、私は一度戻りますので、後をお願いします」

「はい、解りました」



深く問わない老人に一礼し、紫苑は城に戻った。









城では政宗と小十朗が向かい合い、話し合いをしていた。



「織田が動き出しただと?」

「は、その進行は早く、既に尾張の近隣諸国や村は焼かれたとの報告です」

「HA!流石魔王のオッサン。やる事がえげつねぇぜ」

「政宗様!そんな事を申してる場合ではありません!我等も早急に戦の…」



小十朗は言葉を止めて刀を構え、政宗も刀を取った。



「政宗様」

「ああ、解ってる」



二人は静かに会話し、辺りに気を配った。


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