BASARA夢

□小十郎と畑
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広々とした畑を耕す人々。その中には〔竜の右目〕の二つ名を持つ片倉小十郎もおり、共に鍬を持って畑を耕していた。



小十郎は一度鍬を下ろしてある場所を見ると、そこには伊達の軍医である紫苑と、4、5人程の子供達と楽しそうに話をしていた。



「でね、今川は私を人質にしたんだけど、私が作った薬を飲んで、口から火を吹いたのよ」



木の枝で地面にその時の様子を書くと、子供達はキャハキャハと笑った。



「白塗りさんが火を吹いたー!」

「どのくらい大きかったの!?」

「そうね〜、人一人分はあったかな?」

「大っきいー!」

「紫苑姉ちゃんに悪い事したら、口から火が出るぞー!」



一人の男の子がガオー!と言って立ち上がると、他の子達は笑いながら紫苑に抱き着いた。



「もしそんな事がまたあったら、お姉ちゃんはあたし達が護るから!」

「え?」

「そうだよ!姉ちゃんに危ない真似なんかさせないからね!」

「よーし、皆で紫苑姉ちゃんを護るぞー!」

「「「「おー!!」」」」



自分達で決めた事に皆が一致団結し、紫苑が軽く笑っていた時、一つの声が掛かった。


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