ワンピ短編集

□7rings
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馬車が2つ、ボートが3つ、別荘にドレスが18着
全部彼が買ってくれた
ティファニーで朝食を取って、オペラハウスに劇を見に行く
肩には貴方のタトゥー
自分から入れてって頼んだの
貴方のシンボルが入っている身体がとても誇らしい
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「ビジネスの調子は如何ですか ドフラミンゴ様」
「良すぎてつまらねェくらいだ 9つ目の別荘は動物園みてーにでもしようかな」
「それは何より。…そちらの方 お綺麗ですね」
「ああ!良いだろ?買ったんだ」
「……首輪は付けられないので?」
「フッフッフ!そんなもん要らねェくらいに教えこんでやったのさ!!」
隣にいた綺麗な連れの方がこちらに微笑んだ眼差しは虚しく囚われていた。
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<<ドフラミンゴに買われたばかりの頃>>
運が悪かった。
こんな男がタイミング悪くショップに来て、運悪く私のことを気に入った。
宝石箱のような部屋につめられる。
天蓋付きのベッド ロココ調の家具
その部屋にあるもの全てが彼に愛玩されるものだった。

『私は貴方のものにはならないわ
なんでも買えるんでしょう
金と女に困らない男
おもちゃのバービー人形みたいな女の子たち
あの子達と同じように出来るとは思わないで』

次の瞬間、私の身体は彼にコントロールを握られた。
私を縛っていたものの強さは金属のように強くて。
私に向けられた笑みは獲物を刺すような鋭さを持っていた。
「随分とおれを挑発するのがお好きだなあ」
『身体なんていくらでも縛ればいい』
「おれの気まぐれに生かされてるのを教えてやろうか」
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ある日彼とジュエリーショップに行った時
「どれがいい?」
って言われて言った
『私は全部欲しい』
彼に買えないものなんて無いの
綺麗な髪も、ダイヤモンドも、周りからの褒め言葉だって全部
幸せなんてブランドのハイヒールと同じ値段で彼にお金で買ってもらう
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私はこの部屋で綺麗なものと一緒に彼に愛でられるのが好き。
『くすぐったいわ…ふふ』
彼は私の顎を指でそっと撫でていた。
「フッフッ…… 今夜はお楽しみだ 楽しみに待ってろ」
『ええ』

私にできた傷を見るのはやめて
私は幸せなの。
七武海で、この世界の裏を支配する、彼の名前を出して羨まない女はいない

「もうお前に糸は要らないな」
彼は嬉しそうに笑う。

皆が妬ましそうにこちらを見て
私たちはキラキラ輝いている
確かに普通の女の子が持つ物は持っていないけれど
でも普通の女の子が持っていないものは沢山持っているの
羨ましいでしょう?みんなそう言うわ。
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