ワンピ短編集

□DUEL!
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「(なんだろう?変わった果物だなあ じいちゃんは変わってるからなあ)」
遊戯は朝ごはんのデザートに冷蔵庫にあった変わった形の果物を頬張った。
城之内が窓の外から元気よく呼ぶ。
「遊戯!バトルシティに向かうんだろ?」
「うん!きっと強い決闘者たちが沢山集まってるよ!でも僕は勝ってみせる!」
海馬の計画の元、猛者が一同に会す童実野町!
今、バトルシティが始まる!
────はずだった。
そう、遊戯がバナナの皮で足を滑らせていなければ─────……
─────────────────────────────
「いてて…」
「……」
「……」
「お前おもしれーな!空から降ってきたぞ!」
そう言って、僕を立たせてくれたのは麦わら帽子の少年だった。
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「DUEL!」
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コビー「今日は樽からルフィさんが出てきたり、空から奇抜な髪型の女性が降ってきたり… ありえませんよ!」
ルフィ「おれはルフィ!お前は?雲の上に住んでて落っこちちゃったのか?」
『僕は遊戯!……ってあれ?!城之内くん?!ここはどこ…?』
ルフィ「身体平気か?ここ汚れてるぞ」
ルフィは遊戯の汚れを優しく払った。
遊戯『あ… ありがとう!』
ゾロ「おまえら漫才ならよそでやれ…おれは海賊になるつもりはねェぞ」
ルフィ「いいじゃねえか!お前刀使えるんだろ?おれが刀奪い返してきてやるよ!」
ルフィ「お前も来いよギザギザ!」
『う…うん!』
コビー「遊戯さん、本当に行くんですか?」
『でも、ここにいても何も…』
ルフィ「お!なんか上で音がしたかな?行ってみよう!」
ルフィは遊戯のことを掴んで、屋上へと手を伸ばした。
「ゴムゴムの……ロケット!」
『うわっ?!』
「うわっ!飛びすぎた!」
ルフィがモーガンの石像を縛っていたロープを引っ張ったため石像は粉々になった。
ルフィ・遊戯「『ご…ごめん…』」
モーガン「あいつらを捕らえろおれが殺す!!!!」
海軍「はっ…!只今!」
ヘルメッポ「親父こいつ!!おれを殴った奴だよ!!だから言っただろ!!ろくな奴じゃねェんだ!!」
ルフィ「お前探してたんだよ」
ルフィと遊戯はゾロの刀を探すため海軍内部へと入り込んだ。
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モーガン「射殺しろ!!」
ルフィ「行くぞ遊戯!ゴムゴムの… ロケット!」
ルフィは、撃たれる直前にゾロと遊戯、コビーの前に立ち塞がる。
「効か〜ん!!」
全員「?!?!!」
ルフィ「んなっはっはっはっはっ!!」
ゾロ「お前…!!一体何者なんだ!!」
遊戯『銃が効かない?!ルフィ!君は一体…!』
ルフィ「おれは 海賊王になる男だ!」
遊戯『君の刀はどれ?分からないから三本とも持ってきちゃった』
ゾロ「三本ともおれのさ… おれは三刀流なんでね」
ルフィ「ゾロ!ここでおれと一緒に海軍と戦えば政府にたてつく悪党だ このまま死ぬのとどっちがいい?」
ゾロ「てめェは悪魔の息子かよ…まァいい…ここでくたばるくらいならなってやろうじゃねェか… 海賊に!!」
ヘルメッポ「お前ら聞け!!こいつの命が惜しけりゃ動くんじゃねェ!!ちょっとでも動いたら撃つぞ!!」
コビー「ルフィさん!!ぼくは!!ルフィさんの邪魔をしたくありません!!」
「死んでも!!!」
ルフィ「ああ… 知ってるよ」ニコ!
ルフィがヘルメッポの方へ構える。
「ゴムゴムの…」
遊戯『ルフィ!!危ない!』
後ろにはモーガンが今にも腕を振り下ろそうとしている!
「銃!」
ふっとぶヘルメッポ。
ルフィ「ナイス」
モーガンの方は、ゾロと遊戯が倒していた!
「ゾロ 遊戯」
「お安い御用だ 船長」
『お安い御用さ!船長』
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ゾロ「さっきの力…お前悪魔の実の能力者か?」
遊戯『悪魔の実?』
ゾロ「知らねぇのか?海の呪われた果実。食えば一生カナヅチだ。さっきのお前の"水"の力…まあいい。だが、おれの攻撃についてこれたのは褒めてやっても良いぜ」
遊戯『あ…うん!ありがとうゾロ!』

今から始まる、3人の大航海!!
…の、はずだった。
遊戯がまた、バナナの皮で足を滑らせて居なければ…
─────────────────────────────
「…ぎ!おい遊戯!!」
城之内くんの声。
『はっ!!船長?!くらえ!僕の水技!!』
「はあ〜??」
『あ…童実野町に戻ってる… 僕は一体…??』
「遊戯〜お前変なものでも食べたんじゃねーか、全く心配させやがるぜ!ほら、バトルシティが待ってるぜ!行ってやろうぜ、海馬の野郎をぶっ倒しに!」
『あ!待ってよ城之内くん!』
今度こそ、僕たちのバトルシティが始まる!
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