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□ストレインジネス #1
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開かれた窓から入った風にふわりとカーテンが揺れた 。
外は相変わらず賑やかで 、否 。これは何時もよりだ 、何時もより騒がしかった 。
特に大きな仕事もなく 、後輩達も息抜きに 、と外に出てしまっておりやることはデスクの上に両足を置いて暇だと言葉を溢すくらい 。

「 ったく 、暇なもんだなぁ … 」
「 外祭りやってますよ ? 行きます ? 」

近くのデスクに座ってPCをいじっていた彼の相方が作業を止めて独り言を拾った 。

「 … 僕人混み嫌い 。 」
「 そう言えばそうでしたね 。でもちょっとは人混み馴れましょうよ 。 」

嫌だね 、なんて彼は相方の言葉を一蹴 。視線を外へと移した彼を見て相方は苦笑を溢した 。

此処は一般人とストレインジネス _ 所謂異常能力者が共存する世界 。
この『 ナカザト事務所 』を経営する彼等は " ストレインジネス " と呼ばれる異常能力者達である 。




「 暇だよ佐久さぁん !! 、 」
「 … 祭り行きます ? 」
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