幸せな結末をどうか…
□第1章
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...気がつくと、薄暗い倉庫のような場所に倒れていた。
死んだ筈なのに...?
軽い混乱は有るものの、思いの外頭は冷えている。
起き上がり、当たりを見渡すとそこは、終わりが見えないような大きな物置だった。
雑多に散らばったアクセサリーや剣、様々な物。
現代の日本には縁の無いアンティーク調のそれらが所狭しと並んでいた。
何故こんな場所にいるのか。
身体を起こしてそっと立ち上がってみた。
刺された筈の場所は全く痛まない。
それどころか、傷跡すら無かった。
そこで、とある事実に気がつく。
私の体は、幼い子供のものとなっていた。