贅沢な日々

□ダブルデート
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「らん〜??」


さえさんの声。

早く寝付けなかったせいかぼーっとしてしまう。



時計を見るとまだ7時、、、
余計に眠たい。





「おはよう、早くない?」


「夢莉たちがお出かけしようって」


「え、お仕事は?」


「今日は2人もお休みなんやって!!
ダブルデートってやつやな!!」


「彩ちゃんと夢莉ちゃん、さえさんとー、、」


「らん以外に誰がおるん笑
夜には大阪帰らなやから早く準備し?」



さえさんとデート。。
しかもさやゆーりとダブルデート。



はぁ、神様。私はもうすぐ死んでしまうのでしょうか。。








準備を済ませ家を出る




今日は彩ちゃんが運転してくれるらしい、
行き先は秘密なんだとか。







彩ちゃんが運転する姿はただただイケメンで後部座席から見たら、イケメンとイケメンが並んでるだけ。



彩ちゃんが喉が渇いたと言う前に気遣い上手な夢莉ちゃんがキャップを空けて飲み物を渡したり。


夢莉ちゃんが眠そうな時、彩ちゃんが優しく手を握ってあげたり。











ん“っっ!!!!



左手に違和感。。




これは見なくてもわかる。
さえさんの手。




「らん手冷たいな」


「冷え症やからな〜」


「さえがあっためてあげるわ」


それと同時にさえさんは頭をコツンと私の肩に乗せてきた。


「さえさん眠たいんやない?」


「バレた。」



はい、かわいい。





彩「さえちゃん寝ていいで?」


バックミラー越しにさえちゃんを見て彩ちゃんが言った


「でも彩さん運転してくれてるしー」


彩「何も気使わんでいいねんで!
夢莉なんて何も言わんと寝てるし!!!笑
疲れたららんに変わってもらうから」



いくらでも運転します。。






結局夢莉ちゃんとさえさんは寝てしまって、彩ちゃんと何気ない会話をしているうちに目的地に着いた。





車を降りるとそこに見えたのは



「海ー!!!!!」


夢「さっむ!!!」


彩「夢莉勝手に寝たから手繋がんからな」


夢「大変申し訳ございませんでした。
どうかお許しください。帰ったらマッサージしますので。」


彩「ほんまに!?じゃあ許す!」



そういう素直で純粋なところがいいんだよね。
夢莉ちゃん、わかる。。




目的は海を眺めに来たわけではない、海沿いの市場で美味しい海鮮を食べるために来た。



朝早いわけがやっとわかった。




「ほんまに寒い」


「らんカイロ持ってこんかったん?」


「普通に忘れた笑」


「しょーがないなー」




ん“っっ!!!!(本日2回目)



「さえがカイロになってあげるわ」



さえさんが手を繋いできた



「手冷えるよ、、?」


「ほんまやな、」


あ、

「こうしたら大丈夫!」


何を思ったのかさえさんと手を繋いだまま自分のポケットに手を入れてしまった。



「らん頭良いやん」


上目遣いでニコッと笑われる度、心臓がとれそうになる。。





気がつけば先に歩いていた2人がニヤニヤこっちを見ていて、自然と体温が高くなっていった。


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