神様はいじわる

□第2話
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「ゆうり、仕事だ」

「え!とうとう僕に仕事させてくれるんですか!!」

「それだけ手が足りないってことだ。ミスは許されん。」

「はい!行ってきます!」



僕は夢莉。
女の子だけど自分のことは色々呼ぶ。
僕は死神だから年齢はない。人間的な見た目は17歳くらいかな。

とうとう神様は僕に仕事をくれた!!

絶対成功させるんだ。



「あ、あそこか」



僕の仕事は死にそうな人を助けること。
本当は掟破りらしいけど、今の神様は人間的な情を持っているから人間には贔屓する。



でも、その人が生きることを選べば、それが願いになってしまうらしくそれなら意味無いじゃんって僕は思ってる。生きることを選んだ人を、結婚するか一生独り身なら死ぬ時まで見守らなければならない。









泣いてる。
正直僕には悲しいとか嬉しいとか、その感情がわからない。死神だから。


ピコン


目的地にたどり着けば、神様からその人の名前が送られてくる。


「さやかちゃん、か。」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「もしもーし、聞こえるー?」


「(ん、誰の声、、?)」


「あ!目はまだ開かないよ!君は死んでるから!」


「(私やっぱり死んだの、、?)」


「んー、データによると交通事故にあったみたいだね。君は生きたい?それとも別の願いを叶えたい?」


「(生きたい、、生きなきゃ別の願いも叶えられないし。)」


「あ、そうじゃん。神様も僕もアホでさ、アハハ!」

「(神様ってなんのこと、?)」



そうだ。さやかちゃんに状況説明しなきゃいけないのか!!大変だな〜このお仕事。


「僕は死神のゆうり!神様からやっとお仕事貰えたから、生きることを選んださやかちゃんが、結婚するか一生独り身なら死ぬ時まで見守るのが仕事!よろしく!」


「(死神!?)」


「うん!慣れるまで時間かかると思うけど!!
あ、僕の存在は目が覚めてもさやかちゃんにしか見えないし、僕の事を他の人に話すと、タイムスリップしてまた死んじゃうから絶対に約束だよ!!!」


「(わかった、、)」


人間ってこんなに飲み込み早いんだ。。
僕が死神になった時とは比べ物にならないな〜


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