天門

□No.2
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どこ?ここは。

目を開けるとそこには彼がいた。

「お目覚めですか、」

私はこれまでにないほど強くほっぺたをつねんだ。

「痛っ!いつになったらこの夢覚めるん!?」

「夢ではございません」

私は飛び起きて部屋を出た。

「あら、サヤカ様お目覚めですか!」

彼女はアイリちゃん。ここの医者らしいけど、、

「アイリちゃんっ!ここから出してっ!」

私は小声で訴えた

「サヤカ様!どこに行くのですか?天門は開いておりませんし、帰る所などございませんよ!」

「天門ってなんのこと!はぁっ、」

また気絶してしまった。
彼の腕の中に。

「サヤカ様!サヤカ様!」

落ちた。

目覚めてもやはり変わりはなかった。

「もういいや、騙されたと思ってここにいよ。。」




何日も経って、王妃様は完治した。

やっと帰れる。警察に被害届、はもういいや。
ほんとに何のドッキリなんやろ。

「サヤカ様、王様がお呼びです。」

「帰れるんやろ!早く行こ!」

いつの間にか彼の腕を引いていた。





「サヤカ様、ここで医者を続けてください」

「なんで?嫌です。帰すってこの人と約束したんで」

「ユウリ、お前はサヤカ様を守るのだ。王令だ。」

「ねぇ!天門があるんやろ!約束は!」

「申し訳ありませんサヤカ様。王令は絶対です」

「もういい、、」

泣きながら外に出た。

シュッ!!!

弓矢?


バタン!!

「サヤカ様、外は危険と申したはずです」

「なんなん今の、、」

王様と王妃様は常時狙われているらしい。
外に出たものはみんな刺客に狙われる。

「行きましょう」

また気絶しそうな私を彼はお姫様抱っこした。

「おろっ!」

「しっ。」

彼の綺麗な指が拒む私の口を抑える。




「サヤカ様、ここが部屋です」

「あなたは?」

「私はー、隅におります」

「絶対体痛める、、」

「あと、私はユウリです。。」

「って!なんで知らん異性の人と一緒におらなあかんの!」

「お気づきではない?のですか?」

「なにが?」

「私は女人であります故に同性にあたります」

「女!?」


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