スマブラ!
□初試合
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試合はお互い一歩も引かずに進行。ラストストックとなった。
「おっさん…思った以上にやるな!」
「お前のしぶとさだけは認めてやる」
ここまで来て、やっと互いに実力を認めあった会話をする。実際は、試合開始直後からわかっていたことなのに。
「Seriously…本気で行くぜ…!」
技のぶつかり合い。ダメージがじわじわとたまっていく。
「スピードが落ちてきたぞ針鼠」
「そういうおっさんも技に切れがなくなってきてるぜ?」
悪態を付き合って、挑発し合って。
そんな時、ステージに球状のものが現れた。
「マリオ、What's this?」
ソニックが観客席にいるマリオに問う。
「イッツスマッシュボール!なんでもいいから割ってみろ!!」
「OK!」
瞬時にスマッシュボールの近くに走り、攻撃する。
スネークもむかってきたが、ソニックのスピードにはかなわず。
スマッシュボールが、割れた。
「ソニックさんの最後の切り札…うわあ、楽しみ!」「ぴかぴか!」
子供組は目を輝かせて。大人組も興味津々にソニックを見る。
ステージが薄暗くなる。
そこに、鮮やかな、色とりどりの光が。
その光…7つのカオスエメラルドが、ソニックを取り巻く。
ソニックは静かに目を閉じる。
スネークはいつ何が起きても対処できるよう、身構えている。
「7つの…宝石…?」
「綺麗……」
観客達は美しい光を放つエメラルドに釘付けだ。
「あの宝石欲しいわ…」
なんて場違いなこといってる女性陣はそっとしておこう。
突然、カオスエメラルドがまばゆい光を放つ。
カオスエメラルドの輪の中にいるソニックが、金色に輝き、宙に浮く。
その光景に、誰もが目を見開く。
ソニックの眼がゆっくり開き、スネークをとらえる。
「決めてやる!」
金色の閃光がステージを染めた。