ソニック

□ヒーローズ!
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蒼い閃光が
世界をかける。

蒼い閃光が
世界を染める。

走って走って走って。

攻撃を仕掛けてくるエッグマンのロボットなんて

そのあまりの速さに
追い付けるものなどいないのだ。


蒼い閃光が駆け抜けたあとには
なにも残らない。
残るとしても
無惨なロボット達の跡。


しかしその蒼い閃光はピタリと立ちどまる。


目の前は大きな谷。
彼の自慢の足でも
これは越えられないだろう

そこにやってきたのは
一匹な狐。


「ソニック!」

その狐は蒼い閃光の名を呼ぶ。

ソニックと呼ばれた針鼠はニヤリと笑みを浮かべ、狐が伸ばした手に捕まる。


ふわりと針鼠と狐が、空に舞い上がった。

大きな大きな谷を越えていく。下を見ると、吸い込まれそうな風景。


向こう側に到着する。

「After a long time!
久しぶりだなテイルス!」「ソニックも変わってないね!」

お互いに笑顔を向け合う。屈託の無い笑顔。

そんな二人…二匹は
共に道を進んでいく。

すると道の真ん中に
今度は大きな岩が
行く手を遮る。

「おいおい…マジかよ?これじゃ先に進めねぇよ」
「どうする?ソニック」

二人の攻撃では
岩はびくともしない。


「ソニック!テイルス!離れてろ!」

そこに響き渡ったのは
二人に聞き覚えのある
ハリモグラの叫び声。

反射的に岩から離れる。
ものすごい轟音の後には
岩は粉々になっていた。

粉々になった岩の前には
一匹のハリモグラ。

「ナックルズ!」

狐は感嘆の声をあげる。

「Hey,ナッコォズ!相変わらず馬鹿力だな!」
「馬鹿力とはなんだ馬鹿力とは!」

ハリモグラ…ナックルズは不機嫌そうに言い放つ。

「Now, now.ほら。後ろからお出ましだぜ?」

ソニックが後ろを指差す。
「ゲッ」
「うわあ!エッグマンのロボがいっぱい!!」

うじゃうじゃと
エッグマンのロボが近づいてくる。

「一体ずつ潰していくか?」
ナックルズは戦闘体勢になるが

「No kidding!そんな疲れることゴメンだね!」

そう言うと
ソニックはテイルスとナックルズの手を掴んだ。

「おいお前まさか」
「まさかってことないだろナッコォズ。長い付き合いなんだからな」



「しっかり捕まってろよ、テイルス、ナッコォズ!」

ソニックが叫ぶと共に
三人(三匹)は風になった

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