スマブラ!
□愛と勇気の
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「ハーハッハッハ!!
愛と勇気のスーパーヒーロー!!キャプテン・ファルコンが助けにきたぞ皆の衆!!」
「助けなんか呼んでねーよ馬鹿」
屋敷の大広間に響く声。
乱闘帰りでくつろいでいたメンバーの前に現れたのはご存知、自称スマブラ界のハヤブサ、キャプテン・ファルコン。
自称ハヤブサだのなんだのいっているが、メンバー曰く
「スマブラ界のむさ苦しいおっさん」
「ただの変態オヤジ」
「ぺぽ!(鼻息あらいよね!)」らしい。
「なんだ、呼んでいなかったか…まあそれは平和の証だな!すなわち愛が溢れている……素晴らしい…!」
一人で盛り上がっているおじさんだが、メンバーはいつものことなので大して気にしない。ってかはっきりいってうるさい。
「ではまた何かあったら呼んでくれたまえ諸君!私はいつでも待っているぞ!」
そういって嵐のように去っていく。何しにきたんだ、とソニックは呆れ顔。
ファルコンは確かに熱いハートをもっていることは、メンバー全員承知しているし、何かと頼りになる。
しかし、熱すぎるのだ。
熱すぎて熱すぎて、ファルコンの周りの空気だけ異様な暑さになる。すなわちむさ苦しい、ということ。
しかし彼は突っ走り続けるのだ。
愛と勇気を信じて、ひたすら真っ直ぐ。
その熱意にはメンバーは感心しつつも、まあ迷惑でもあるわけでして。
(根本的にいいおっさんなんだけどな)
(ま、自分の信じた道を突き進むのは、悪いことじゃねえしな)
と密かに思うソニック。
ファルコンにはファルコンにしか出来ないことをやってもらいたいものだ。
(迷惑かけない範囲で、な……)
彼は走り続ける。
弱き者のために。
秩序を守るために。
愛と勇気を信じて。
「ハーハッハッハ!!また呼んだかソニック!!」
「だから呼んでねーっつうの!!」