スマブラ!

□非力
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今日の乱闘はポケトレ対ソニック。レッドの指示を出す声が響きわたる。


「ゼニガメ!水柱!」
「ぜにぃ!!」

ゼニガメの上スマッシュ。しかしソニックは軽々よける。

「Too bad!残念だな!」

いつものように余裕綽々、彼らしい態度で、瞬時にスマッシュが終わってスキができたゼニガメの目の前に移動し…

「ぜにぃぃぃ!!」

案の定、ダメージがたまっていたゼニガメはお空の彼方。

「Sorry,and see you again!」

試合終了の合図が鳴った。



「ソニックの速さは反則だよね〜」

レッドは苦笑しながらそう言った。

「そうか?これでもスピードはマスターが制限してるんだぜ?音速では走れないしな」
「音速で走ったらみんな勝てる訳ないって!」

ぜにぜに、とゼニガメがうなずいた。

「お前だって、かなり速いじゃないか」
「ぜにが!」

いや君にはかなうわけないだろ、と言いたげなゼニガメ。まぁ言葉がわからないが。

「ゼニガメはメンバーの中では一番速いからね」
「ぜに♪」

レッドはゼニガメを撫でてあげる。するとフシギソウとリザードンも撫でてもらいたいというように、レッドに擦り寄る。

「確かにな、俺は足に自信はある。だけどな〜三匹自由に入れ替えられる特権がレッドにはあるだろ?うらやましいぜ〜」

ソニックが微笑ましそうにレッドを見る。

「うーん、状況に応じた戦いができるのはすごく嬉しいことだよ。それでもソニックには憧れるな」

「Why?」

「だって、俺は戦えない、ただの人間だし」

少しレッドの表情が曇る。

「指示しか出せない、非力な人間だ。痛くて辛い思いをするのは、俺じゃない」

そんなんでいいのかな、と暗い表情のままつぶやく。

「……I dont think」

「え?」

「俺はそうだと思わない。お前は、ただの人間なんかじゃないさ。ずっとずっと強い、スマブラのメンバーさ!」

いつもの笑顔でソニックが言う。

「指示しか出せないとか、別に気にすることなんてないさ。ポケモン達にとって、レッドはいなくちゃならない存在なんだぜ?」

現に、そんなに懐かれているじゃないか。

「そこまで懐かれるなんて、すごいことだ。ポケモン達はみんなレッドを信じてる。そのお前が、暗い顔してると、逆にポケモン達に失礼だぜ?」

レッドはポケモン達を見る。ポケモン達は、じっとレッドを見つめる。

「お前はお前の出来ることをすればいい。それがポケモン達の願いでもあるんだからな」

ソニックは笑顔で語りかける。レッドの心も、次第に晴れていく。

「…そうだね、俺がもっとしっかりしなきゃ!…だから…ゼニガメ、フシギソウ、リザードン。俺に、ついてきてくれ!」

「ぜに!」
「ふし!」
「グルル!」

レッドもポケモン達も、みんな笑顔。やっぱり笑顔が一番だぜ、とソニックが言う。

「ソニック、…ええと……Thank You!」

発音はいいとはいえないThank You。だがソニックはニヤリとわらって。

「You are welcome!!」


(いつもソニックって、余裕綽々でたまに挑発的な態度とるけど)
(やっぱり、心の芯は)
(俺なんかより、ずっとずっと…)




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はい、ソニックとポケトレでした。どっちも大好き&使いやすくていいですね。

ってかリザードンの喋りかた?鳴き声?がわからなくて、あんなのにしてしまいました〜……ごめんなさい

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