新王子様裏Room

□聖なる夜〜恋人と過ごす特別(VIP)な時間〜
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「⁉おい!遠野?いきなり何すんや?」


曳かれた反動でベッドに手を付き
身体を片腕で支える大曲(コイツ)ーー
ゆっくりと頬に掌で触れ、
虎目石(タイガーアイ)の瞳とぶつかるーー
驚いたまま見開かれた瞳を掌で覆うと
唇を--軽く塞ぐーー


「‼!ふ…っんぅ…」


拒絶もせずに固まる大曲(コイツ)−−
唇が離れるとその距離を取る


「!遠野…お前…っ///⁉」


「ふふっ…思ったんだよ!
もしも修よりも前に大曲(お前)に
逢ってたらなと…もしかして
お前と付き合ってたら
もっと幸せだったかもってな?」


「今更何言ってんだし?
幸せだったかはまた別の話やろ?
お前の負荷は少ねぇかもしれねぇが…
修二を選んでんだその選択肢は
間違ってねぇと思うぜ?
自身の勘を信じろや!」


「ふ…だと良いな?」


軽くハグを交わし触れる唇ーー
手を握り見つめうーー


「はぁ…まったりしてる場合じゃねぇし
んで?俺は何を手伝えばいいんや?
ディナーの下ごしらえくらいは
手伝えると思うが…どうするよ?
指示をしてくれぇねぇか?」


「あぁそうだな?冷蔵庫に入ってる材料を
適当に切り刻んどいてくれ…
お前の感覚は信用できるからそっちは
任せるぜ?」


「おうよ!それじゃあキッチン借りるし?
お前はその間どうすんよ?」


「テーブルの飾り付けや室内の飾りの
最終チェックをしておく…」


「じゃあ振り分け通りやらせて貰うぜ?
一時間ありゃあ余裕だろ?
何かあったら聞くが構わねぇだろ?」


「問題ねぇ…任せるぞ?大曲…」


頷くとそのままキッチンに入っていく
後ろ姿を見上げるーー
事の数時間を経て前準備が整った

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*種ケ島視点


『特別な時間』


「ー修二遅くなってすいません
少しスケジュールが押してしまって…」


「いやいや問題あらへんで☆
そんなに待っておらんから…」


「遠野くんのプレゼントを
探すんでしたよね?どんな物を
考えているんですか?」


「あぁそやな☆普段使い出来る
小物って所やろか?
折角のプレゼントやしなぁ〜☆
一杯つこうて貰える方がええやん?
どんなんがええと思う?君島(サンサン)…」


「遠野くんの好みですよね?
本当に私で当てになるんでしょうか?」


「大丈夫やろ?君島(サンサン)は俺の知らん
篤京(アツ)知っとぅし…一緒に行動しよるんも
多いやん?その観点でみた意見とか聞けたら
ええなて思うとぅただけやし?
頼りにしとるで?」


その灰色(グレー)の瞳を見下ろすーー
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