新王子様裏Room

□聖なる夜〜恋人と過ごす特別(VIP)な時間〜
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個々の組み合わせ候補を何個かだし
記録するーー大曲のアドバイスと共に
理想の物に近づけていく…
2.30分の交錯を重ね出来上がっていく
ブレスレットデザインが決まると
恋人である俺から見ても魅了される
完璧(パーフェクト)な出来上がりだーー


「⁉すげぇなこれは…大曲(お前)の的確な
アドバイスとワンポイントの付け方の
バランスが絶妙だったお蔭だぜ?」


「大した事はしてねぇし…
基本的なお前自身のスペックの高さと
センス…後は繊細な指先の技術(テクニック)や!」


「ふふっそうか?少し横になるぜ?
集中力が切れやがった…回復に時間がかかる…」


「だろうな(笑)良いぜ?ほんの数十分の間だが
すげぇ集中力だったし…あそこで魅せる
あの集中力は俺には真似できねぇよ…
お〜そうや遠野、キッチン借りるぜ?
飲み物、淹れてきてやるし…
キッチン棚の中ーー
ちょっと弄らせて貰うぜ?」


「あぁ好きにしろよ?俺はベッドで
横になってるぜ?」


「おぉよ!修二との約束にはまだ時間あんだろ?
俺が居るうちに少しでも休んで置けや!」


「あぁ…ワリィな大曲ーー
手伝って貰った上で休む時間まで貰ってよ?」


「気にすんなし…じゃあ借りるぜ?」


そう返答するとキッチンに向かう姿を捉えるーー
数分して挽き立ての甘い匂いがしてきて
それが直ぐに大曲の気遣いだと気づく


「…良い匂いだな?
そんなものを良く見つけたな?
暫く棚の四隅にしまってあっただろうに…
前はやっていたんだが1人になってからは
ほとんどやらなくなったしな?」


「ははっ唯の俺の気分や(笑)
随一で挽き立ての珈琲が好みなだけだし…
にしてもよぉこの部屋は一応
Xmasの飾り付けをしてるんやな?
雰囲気が良いし?俺らの部屋は殺風景でよ?
俺自身も疎いし修二はやるタイプじゃねし
だから小さいツリーがある位や
遠野(お前)は見た目より丁寧やな?
さっきの集中力といい
細かい気遣いが出来る所は
関わらないと分からないギャップやろ?」


「別に知って貰おうとしねぇからな?
直接関わる機会があればやるがよ?」


「まぁそうやろ?で?これから色々準備
するんだろ?手伝える事があったら言えや?
1人で淡々とやるより少し楽出来るだろうが?
言ってくれりゃ卒なく熟せると思うし…」


不意に吐かれた言葉に揺れる心ーー
思わずその手首を引くーー
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