新王子様裏Room

□ゆったりホリデーイベ後日談その2
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「−あれ?もしかしてこれやった?
当たりーー?」


「たくよぉ〜///何で毛利お前ーー
気付かねぇんよ?遠野が艶麗に
映え変りしてから気づくとか…
どんだけ鈍感だし…」


「もしかしたら毛利は酒に
強い体質なのかも知れないな…」


「?初めてでっせし…
よぉ分からんかったですゎ…
なんちゅうたらええんやろ?
もっとかぁっと熱ぅなったり
こう…高揚するぉて思うておりましたわ…」


「おぅええねぇ!寿三郎(さぶ)それ俺にも
ちょう飲ませて貰えへん?」


「ええですよ?でっすけど…
君島(きみ)さんに許可とってからでっせね?」


「いやぁ〜皆様…お揃いのようですね?
少しお邪魔しますよ?」


「?!おぉ〜君島(サンサン)きよったか…
例のモノ…」


「勿論。交渉通りです。さぁ皆さん
集まって下さい…ゲームを始めますよ?」


「ゲームって何だし…?」


「そん前にぃ〜☆君島(サンサン)‼
ロシアンルーレットで当たぅた
アルコール入り甘酒飲んでからでええ?」


「ええどうぞ。程々にして下さいね?修二
先方にご迷惑をかける訳には
行きませんから…」


「ちゃ〜い☆了解や!寿三郎(さぶ)
口移ししてや?」


グラスに掛かる毛利の指を
越知が引き留めるーー


「甘やかす事はないぞ毛利…
修二…自分でやれ!」


「冷たいなぁ〜☆ええやろ?別に…
しゃあない!分かっとるゎ…」


そう返答した修二は毛利からグラスを
受け取るとそのまま一口流し込むーー
艶を持つ舌先が自身の口元に着いた酒粕を
ねっとりと舐めるーー


「……っ///(修のヤツ…本気かよ?)」


一瞬で視線を外側へと移すーー


「うん上手い♡また後でやなぁ〜☆」


「それじゃあゲームの趣旨を説明します…
こちらで6回程シェイクした数字を
全員に引いて貰いますーー“K”の頭文字が
入った札を引いた人は“King"で同時に
数字を指定し2人に命令を下せますーー
ふむそうですね?俗に言う
“King of game"ですね?
今回はこちらを使って皆さんの
精神力(メンタル)と適応能力を
見させて貰いますよ?」


「何で普通に“王様ゲーム”て
言わへんのやろ?」


「言い方の問題とちゃうん?
なんや英語表記のが見栄がええとか
多分ーーそんな簡単な理由やで?」


「それじゃあ概要を理解して頂けたら
シェイクをして始ましょうか?」


筒の上下に手を添えて
バーテンダーのようにシェイクする君島を
視界に映すーー
同時に灰色(グレー)の瞳に捉えられるーー
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