新王子様裏Room

□ゆったりホリデーイベ後日談その1
4ページ/8ページ

「なんやアイツら先入っとたんやな?」


「えぇ…私の方からそうして頂きたいと
お伝えしたので…」


「その意図はなんだ?育斗ーー…」


「…ふふふ…簡単な交渉ですよ?
その方があと腐れなく私達がのんびり
浸かれるでしょ……?」


「−−まぁな…それならお頭の機嫌を
損ねなくて良いからだし…
だろ?君島ーー…」


「ふふ…流石大曲くんーー
良くご存じのようで?」


「っ///辞めろや。至近距離に近づくなし
話しずれぇだろうが!」


「おっとこれは失礼。
眼鏡を外していたので…
距離感が微妙に掴めずにすいません…」


「君島(サンサン)って
風呂ン時は眼鏡取るんやなぁ〜
初めて見たわ…そんなん…」


「そうでしたか?まぁ一折裸眼でも
両目とも0.5はあるので
まぁぼんやりはしてますけど…
この距離くらいなら修二(キミ)の顔も
見えてはいますよ?」


「せーけど…君島(きみ)さん…
ほんまに大丈夫なんでっか?」


「?何の事でしょうか?…あぁあの事なら
前より少しずつではありますが
改善されて来ているので大丈夫ですよ?
心配してくれてありがとう…
寿三郎ーー」


にっこりと笑みを返す君島(サンサン)に
僅かに顔を染める寿三郎(さぶ)の反応に
違和感を持つ俺ーー


「?なぁなぁ月光(ツッキー)?
何か知っとるん?」


「さぁな…心当たりはないが…」


「ふぇじゃあ俺の勘違いやろか?」


「?そうかも知れないぞ?」


「?あ?どっちでも良いしーー
折角貸し切りなんだ早く中に入ろうや?」


「そうやなぁ〜早よぉでっかい風呂
入りたいわ〜久々やしなぁ〜〜」


「あれ?所で遠野くんを知りませんか?」


「?入口までは一緒に居たと思うぞ?
遠野(アイツ)普段は静かだからな?
馴染んでて気づかなかったのかも
知れない…」


「?そうですか?まぁ良いでしょう…
それより中に行きましょう…」


湯気で曇る扉を開くとーー
内風呂でのんびりと浸かる
篤京(アツ)の姿を視界に映すーー


「?んな!篤京(アツ)お前いつん間に…」


「あ〜ん?お前らがだべってる間に
先に入っているって言ったはずだぜ?
聞いてねぇお前らが悪いんだろうが!!」


無防備に手を挙げる寿三郎(さぶ)ーー


「?んぅ〜どないしたん?寿三郎(さぶ)…」


「すんまっせん…
俺ーー聞いとりましたっせ…?
せぇけど…先輩達が盛り上がっとたんで
喋るタイミングのぅて…
スルーしよりましたゎ……」


「まぁ良いでしょう…さぁ入りましょう
皆さんーー」


俺達の背中を押し出す君島(サンサン)−−
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ