新王子様裏Room

□ゆったりホリデーイベ後日談その1
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「いや…まだだ…お頭達が来て居ない…」


「?篤京(アツ)…何してん?お前ーー
月光(ツッキー)の背中に寄り掛かって
全然見えへんかったゎ…」


「ーーあぁ低血圧で起きてられないと
言うので俺の背中を貸していた…」


「〜えっとぉ〜それなぁ多分やけど…
月光(ツッキー)騙されとるで?
せやろ?篤京(アツ)−−」


「‼ーそう…だったのか?」


「け!うるせぇな!良いだろう?別にー
貸してくれるってゆーんだからよぉー
修ーお前が余計な事言わなければ
丸く収まってたんだよー!!」


「さよか?まぁえぇけど…月光(ツッキー)
重ないん?」


「さして影響はない…」


「−全く…キミ達は…
お頭達なら既にバスに乗ってますよ?
さぁ乗車して下さい…出発しますから。」


「ほんまかいな?ほいじゃあ行こか?
竜次ーー」


「あぁ。お前らも早く乗れしーー…」


背後に感じる気配に反応して振り返ると
甘く程よい声色ーー


「?!−なん…!」


「種ケ島!肩借りるぜ?俺も同乗させて貰う…」


「−−お前はいつもギリギリだな…」


バス屋内からドス低く圧のある声が
静かに響き渡るーー


「これでも急いんだぜ?
集合時間にはまだ5分あるし良いだろう?」


「お前なぁ〜体重掛けへんで…
重いわ〜〜!」


「細けぇ事言ってんじゃねぇよーー
そらっよ!」


軽々と梃子の原理でバスの階段を
華麗に2段登ると
余裕の笑みを見せて片目を瞑るヤツーー


「はぁ…溜息しか出んわ…
スマート過ぎやてお前ーー…」


「だろ?」


視線が奪われるほど端麗でーー


「?おい?種ケ島…早く進めやーー
そこで立ち止まってると
俺が中に入れねぇだろうが!」


「おぉ〜すまん。
…ちょう魅了されとったわ…
すまんやで?竜次ーー」


「たくよぉ〜〜…」


こうして無事にGenius10が勢ぞろいした
長い道中を越えて静岡にIN。
そこから茶摘み体験と葡萄狩り、
昼食&自由時間を兼ねて
予定の旅館に到着するーー
それぞれが部屋に戻り荷物を置くと
全員で大浴場に向かう
ちなみに俺は竜次と篤との同室ーー
ロビーに集まるとダブルスメンバーで
大浴場の扉を開くーー
見慣れた姿に視線が動くーー


「?ほぅ?皆さんお揃いですかな?
私達は先に頂きましたーー
とても良い湯でしたよ?ねぇ?お頭ーー」


「あぁそうだな!
俺達の事は気にせずゆっくり浸かり
英気を養うんだな?行くぞーデューク…」


「ですなぁ?それじゃあ失礼しますよ…」


扉に向かって2つの足音が響くーー
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