旧王子様裏Room

□わったー(俺達)の世界
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「−−っ!んぅ…ふ…」


「ふゎ…つぅ…んぅ…はぁー…凛……」


「はぁ…っ…裕次郎ーーっ…」


「ずっと好きだったあんにー!!
どぅし(友達)や幼馴染としてじゃなくてさー
うむやー(恋人)としてさーー!」


同調(シンクロ)して同時に言葉が重なるーー
裕次郎はわんの身体を強く抱き寄せたーー


「ーー凛もわんと同じ気持ちって
ちーむねらんどー(嬉しい)さーー
ずっとわんだけが凛を想ってるって
思ったーあんにぃ同性に対して
このかんじゅうん(感情)は
抱いたらいけないモノと思ったさーに
葛藤しぃーたしやでも多分ーー
わんはずっと凛をうむやーとして
守りたいんどー思っただわけさーー…」


「わんもさーーやっぱりいつも傍に居る
裕次郎の記憶あっとぅさ…それって
当たり前なのに当たり前じゃない事だって
気づいたからさー…そしたら色々繋がって
わんが裕次郎を好きだって気づけたさーに…」


裕次郎の優しい掌が頬を包んで
そのまま落ちてくる唇を受け止めたーー


「あぁ…そう言えばさーーさっき裕次郎
ねーねーにぬーが言われてたさーに
あれが気になってよぉ裕次郎追いかけたら
洞窟ば付いてさー…」


「あぁあれかー!憐さんに呼ばれて
結構前からあの洞窟当たりでいなぐ(女の人)や
いきが(男の人)が無差別でひっちー(頻繁)に
犯される事件があるって言っちゅーみ
警察の人達と一緒に探しにいっとぅしが
そしたらたまたま凛にあったいう訳さーー」


「しんけん(マジ)?じゅんに(本当に)?
でもさーぬーで裕次郎が警察の人と?」


「−−んぅ…囮予定やったしが…けんど…」


「わんが偶然囮になったゆう事かよ?」


「ごめんさー…まうしか(まさか)凛が
わんの後に付いてくるとは
思ってなかったさーよ…」


「?そーかよ。ふー良かったさーー
裕次郎が無事でよーー?」


「それでも!凛さーが
わんの代わりにーー!!」


悔しそうに視線を下に落とす裕次郎を
わんから抱き締めたーー


「−−?凛…。」


「無事やっとぅ大丈夫さー?でも…
これからわんに内緒で離れるのは許さんさー
裕次郎?」


啄むように唇を吸うと
今度は深いキスが下りてくるーー


「ん。もー絶対離さないし離れないさーー」


そう甘く囁くと強く、強く抱き締めたーー
共に居る事がわったー(俺達)の全てーー
この先ーーぬーがあっても二度と離れないと
誓ったわったー(俺達)の世界ーー


*****えんど*****《2020.5.16》
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