旧王子様裏Room

□わったー(俺達)の世界
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『裕次郎!裕次郎!!
どこさ言ったんばーよ!
こんなん目に合うくらいなら
わんは。。。』


更に硬直する身体ーー
胸元に伸びた指がその上の蕾に触れるーー
さぶいぼ(鳥肌)で呼吸が粗くなるーー嫌悪感、
羞恥全てが心拍数を上げるーー
もう片方の人の腕が腹筋に滑るーー
抵抗出来ないとゆう警鐘によって
身体が脱力した


「−−っ?無抵抗さーー
こいんどぅ(コイツ)!」


2人の口元が一気に上がるーー
濃いムスクの薫ーー
同時に鼻を掠める甘くて懐かしい薫りーー


「−−っ!!!?」


「−ぬーがしてるうばーよ!
こないとこさーー
あにたひゃあ(アンタ達)!!!」


今まで聞いた事ないくらい
ドスの利いた低い声色ーー
一気に両目を開けてその姿を視界移したーー


「ぬーがよ?やー(お前)−−」


「それはこっちの台詞さーー!
やっと捕まえたさーー!!」


この状況を理解出来ないまま
呆然とする頭ーー
裕次郎の後ろから警棒を持って
警察着を着用した人達が現れて
2人を囚えて連れていったーー
全身の力が一気に抜けて
その場に倒れ込むわんの身体を
裕次郎が優しく受け止めたーー


「−−っ…裕…次郎……?あんにぃーー?
じゅんむに(本当に)、
じゅんむに(本当に)かしー
裕次郎…かよ?」


無言のまま頷いて
更に強く抱き締める裕次郎ーー
わんもその背中に腕を伸ばすーー


「−−はぁ///良かったさーー凛が…
凛が無事さぁに…じゅんむに心配したさー…」


裕次郎の匂いを体中に吸い込んで
その胸元にちら(顔)を埋めるーー
はっとしたようにわんの身体を
ゆっくりと引き離すーー


「?裕次郎ー?」


「−−すまんさーー…これ以上近づく事は
出来んさーー凛…戻ろ?皆のとこさーー」


温もりが離れるのに不安を覚えるわんーー
離された身体を再び近づけて
その背中に掴まるーー


「!!?裕次郎ーー!!待つさーーわん!」


一つ大きな深呼吸をする裕次郎ーー
視線を合わさずに声を枯らすーー


「離さんけぇ(離せよ)凛!!どうしても
この距離は超えれんさーーわんはーーっ
わんのやー(お前)に対しての
かんじゅぅん(感情)は
普通と違うんだからよーー!
これ以上超えたらわんは多分ーーっ!」


「いやっさー!こんなん目に合ってーー
こぬぅ状況でわんの頭に一番最初に
浮かんだんゎ裕次郎の事だけさー…
わんにとっての裕次郎は多分ーー!!」


言葉を遮るように塞がれる唇ーー
僅かに触れ合う舌先ーー
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