リクエスト頂いた箱

□ただの後輩
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夢莉side

あぁ…緊張する…。
こんな格好で良かったかな…
大好きな古着を着てきたはいいけど
急に自信がなくなる。
あぁやっぱりあっちのチェックが
良かったかなぁ…

でも、あかりちゃんが何でも
可愛いから大丈夫だって
応援してくれたしなぁ…

『待った?ごめんごめん!』

あ…やばいきちゃったぁぁぁ!

太田「あ、いや!ぜぜ…全然!全然!」
『ふふ(笑)緊張せんでいいよ(笑)』

そっと顔をあげると真っ白なコートに
ピンクとラベンダーのチェックのマフラー
どこかのお嬢様のような咲さんが
いた。
やばい…!可愛すぎる…!

『?行こっか!』

可愛い先輩にパニックな私をみて
不思議そうに首を傾げて咲さんは
私の手を引く。

そう。
今日は大好きな1期生の先輩である
咲さんとショッピング!!!
というか二人きりで並んで歩くなんて
もはやデートと言うのでは!?!?

こうなったのは先日…

〜シングルの振り入れ終わり〜
帰ろうとしていた時、急に声をかけられた。

『ねぇ!夢莉ちゃんは、やっぱり古着が好き?』

え!咲さん!?
あ、そりゃもう先輩が大好きです!
えと…そうじゃない…そんなこと言えない
太田「そうですね〜咲さん着ます?」

『うーん着ないかなぁ…でも気になるんだよねぇ…おすすめのお店とか連れてってよ!』

太田「おー!ぜひぜひ!行きましょ!」



ノリで言ってしまった…。
咲さんは紛れもない私の神推しであり
私の好きな人だった。
女の子を好きになるとは全く思っていなくて
最初こそ戸惑ったものの私はもう開きなおっている。

『おーい!おーい!夢莉ちゃーん?』
太田「え!あ!はい!!!」
『大丈夫?』
太田「大丈夫です!」

あっぶない…ぼーっとしてた…。
好きな人とデートって思うだけで
夢なんじゃないかってフラフラしちゃう。
『こっちの道であってる?』
太田「あ、そうです!」

今日はしっかりエスコートするんだ!
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