Book

□あなたと会えない時だって
1ページ/2ページ


夢莉side

はぁ…今日も帰り…遅いかもな…
“ごめん、今日も遅くなる”
この文字がさらっと予測変換に出る。
最近本当に一緒にいる時間が減った。
Queentetの曲の練習が夜しか出来ないから。
朱里さんもYouTubeの合間に頑張ってる
なぎちゃんや梓、紗英さんだって公演
終わりとか疲れてても来て練習してるのに
私だけ家にいるなんてできないし、
迷惑かけられない。

私に来たLINE1件
“そっか!頑張ってね!!!”
愛羅には申し訳ないし寂しいけど
愛羅は分かってくれてるから。
今は安心してこっちに集中しようと
思える。
吉田「よし、練習始めよっか!」



〜練習終わり〜
太田「お疲れ様ですー!」
吉田「おつかれー」
村瀬「お疲れ様〜」

太田「お疲れ〜」
植村「おつかれ〜」
渋谷「お疲れ様です〜」

時刻は23:17。
駅までダッシュしたら21分の電車、
乗れるかな…?
愛羅に早く会いたい。

こうしてまたひたすらに走る。

吉田「相変わらず、夢莉の走り方は」
渋谷「かっこつかないですねぇ…」




それから数日経ったある日、
とんでもないことが起こった。
それは…梓の活動辞退…。
ありえないと思った。
なんでか分からなかった。
でも、進むしかなかったから
ユニット祭りまでに4人で頑張るって
決めたんだ…。

そうしてまた愛羅との時間は
少なく削られていった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ