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□衣装
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愛羅side

あぁ…恥ずかしい…。
先輩達…よくこれで…




私にはソロがある。
みるきーさんの[わるきー]

可愛くて小悪魔な曲、
色々な先輩達が歌ってきたこの曲を
このユニット祭りで託された私は
今日まで楽しみにしていた。

選んでいただけて有難かったし、
曲も可愛いし…
でも、ここ(衣装室)でいざ着替えると
なって気付いた。
これ…露出やばい…しかもソロ…
悪魔の尻尾も生えてる…

着てみるとより分かる露出の多さと
セクシーさ。

いや、まぁジッパーとかもあるよ?
あるけどさ、あれって3人だし…
いや、あれでも恥ずかしいのに…
思わず近くにあった夢莉の上着を羽織る。

太田「あれ〜?上着…」
やばい…夢莉来ちゃった…
思わず夢莉の上着を羽織ったまま
入口に背を向けてしゃがみ込んだ。
ガチャ

太田「…!愛羅?ちょっとこっち向いて!」
『やだよぉ。』
太田「いや、尻尾出てるし…こっち向いて?」

夢莉が近付いてきて無理矢理向かい合って
立たせる。
はぁ…恥ずかしい…

太田「やばい…可愛い…」

夢莉は驚く私を他所にパシャパシャと
写真に収めている

太田「ねぇ、ちょっとそれ脱いでよ」
『変態カメラマンみたいなこと言わないで、』

意味は分かってる。
上着を取ってほしいのだ。

…まぁしょうがない…

『はい…。』

夢莉は私から受け取った上着を乱雑に
後ろの机に置くとまた写真を撮りだした。

ソロショット?ツーショット?
いっぱい撮りすぎて訳わかんないくらいに
でも、そのおかげでなんか、この衣装に
慣れてきた。

『じゃあ…今からやから…』

時間ももうない。

太田「うん。行ってらっしゃい。」


この衣装姿を最初に、見たのが夢莉で
本当に良かった。

ありがとう夢莉。

大好きだよ。
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