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□嫉妬って
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夢莉side
あれから数日。
ユニット祭りのタイムテーブルと
セトリが配られた。
ユニット祭りは計4部の大イベント。
私は私達は最近かなり人気も出てきて
2人でのお仕事も増えたから、きっと
2人ユニットが多いと思っていた。
でも、現実はそんなに甘くないと
思い知らされた。
2部ずつ2daysで1日約30曲、
2日間で約60曲。
そのうち私は14曲。愛羅は16曲。
かなり出演は多い私達。
その中で私と愛羅の共通曲は
4曲。1部に1回ほど。
二人きりのユニットは1曲。
[てもでもの涙]。
神曲と呼ばれ名誉ある曲だが
納得出来ない理由は他にある。
今回、愛羅とあんちゅが
[禁じられた二人]をするというのだ。
それを見て収まらないモヤモヤ。
なにそれ…ずるい。そう思ってしまった。
お仕事なのは分かってる。
私だけと仲良くしていれる訳が無い。
でも、同期でライバルになりうるような
あんちゅにしなくても…と。
思うことはあったもののとりあえずは
納得するしかなかった。
『夢莉!てもでもだね!』
太田「…」
『私好きなんだ〜この曲♪』
どうしよう。愛羅は明るく声を
掛けてくれているのに、
よそよそしくなってしまう。
『頑張ろうね!…じゃあまた!』
耳元でこっそり『家で練習しよう』なんて
言ってくれたけど私は気持ちを上手く
切り替えられずにいた。
久代「ん?どうしたん?夢莉。」
太田「え?なに?別に…」
井尻「お?どうしたん?顔色悪いで?」
太田「そうかなぁ?別に…」
井尻「なぁ、曲…気にしてるん?」
太田「…」
久代「大丈夫やって、あんちゅは狙ってないよ」
りなっちと井尻さんは励ましてくれる。
でも、変えようのない事実に私は、
暗くなる気持ちを隠せずにいた。
他の曲の練習もあって練習場で鏡に
向き合う。
ふと立ち止まった時、歌詞を確認する
二人が見えた。
でも、他のメンバーに迷惑はかけれない。
私は切れた集中を取り戻すように、
練習に打ち込んだ。