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□離れ離れになりたくない
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愛羅side

朝、目を覚ますと愛しいあなたの顔が
目の前にあった。
お互い緊張しながら愛された昨日は
まだ鮮明に焼き付いていてもしや、
今後も忘れないのではないかと思う程。

あぁやっぱり綺麗だな…。
整った顔を見つめるとやっぱりちょっと
恥ずかしい。

夢莉「ん。」
『えっ?』
夢莉「……え?」

夢莉が私はそこに居ないのに手を広げる。
不思議に聞き返すと夢莉を起こしてしまった。

『…なにしとんの』
夢莉「え?だってぎゅーしよって…え?」
『夢でも私と寝とったん(笑)』
夢莉「え?夢?そっか…夢。はっ!」

夢莉は布団に潜る。

『えーなになにー?どんな夢見たん?』

ちょっとからかってやる。
恥ずかしくて目を合わせらんないかもとか
よそよそしいかもとか思ってたけど
そんなことなかった。
こんな風に普通に話せるならすごくすごく
幸せだと思う。

『ところで夢莉さん、今日は公演です。』
夢莉「はい。」

むくっと起き上がってふざけて言う。
そして勢いよく布団を剥ぎ取った。

『さぁ!着替えて劇場に行くのです!』
夢莉「うおっ!」

夢莉は驚きつつもぞもぞと起き上がり
支度を始めてくれた。
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