短編
□万事屋いくちゃん
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愛萌「すごい設備ですね・・・」
『まぁ、絵梨花の職務濫用だよね。
庶務長で御嬢様だからさ。』
「ふふ〜ん!
備えあれば憂いなしっ!!
あっ、私まんなか〜。」
『はいはい。
じゃあ左側のデスクにします。』
愛萌「右側を使わせてもらいます。」
簡潔に部室紹介をしておきますと
入ってすぐに相談所スペースとして
大テーブルと3人掛けソファが2つ。
その奥に早い者勝ちになりました
両袖タイプの教員デスクが3つありまして
場所はさっきの通りです。
あとは2ドア式小型冷蔵庫とWi-Fiルータ
書類保管のロッカーや個人用ロッカー
エアコンもありますので
これも絵梨花効果の賜物ですね。
作業用のノートパソコンも
最新式のモノを各自に一台と
大盤振る舞いして下さったので
私用・公用の両刀使いが可能になりました。
えぇ、学校指定ではありませんので
使いたい放題なんです。
いいでしょ〜?
お、初仕事が舞い込んできたみたいです。
・・・・・コンコン。
『はいどうぞ〜。』
「初仕事だぁ〜♪」
愛萌「おぉ〜!」
???「万事屋?ってなんでも屋なん?」
『そうですよ。』
「あ、なーちん!」
西野「あ、いくちゃん。」
『西野?
とりあえずそこのソファ、座って。』
西野「うん。」
愛萌「先輩、お茶です。」
西野「あ、まなもちゃん。ありがとぉ。」
西野の依頼内容とは・・・・?
『改めて、依頼内容は?』
西野「かずみんにプレゼントあげたくて…」
「あ、付き合って半年記念日?」
西野「そうやねん。」
愛萌「えっ、おめでとうございます!」
西野「へへっ、ありがとぉ。」
『高山へのプレゼントかぁ。
手編みのミサンガとかは?』
「いいと思う!
咲乃、ナイス!!」
愛萌「恋人の手作りもらったら
嬉しいですし、頑張れますもんね。」
西野「なな、がんばって作ってみる。」
『お帰りになる前に
こちらの用紙にサインをお願いします。』
西野「万事屋庶務課・依頼書…?」
『分かりやすく言うと
私が依頼しました。っていう
証明みたいなモノです。
一応、部活の部類に該当されてますので
成果の残るモノがないと
存続に関わるモノですから。』
西野「あぁ〜、そういうことか。
No.001って、ななが最初!?」
『今年の4月に創部ですから。』
愛萌「私は高校生徒会の庶務の職務も
知っておかなくちゃって思ったので
加入しただけですけど。」
西野「へぇ〜、、、これでええ?」
『・・・・はい、大丈夫です。
七瀬、頑張れ。』
西野「いい参考になったわ!
あと、不意の名前呼びはやめぇ!!
アホォッ!!!///」
顔を真っ赤にしながらも
上機嫌で帰って行った西野さん。
愛萌「あれはせこいです。」
「ぶぅ〜……」
『・・・・・?』
え、私のせいなの……?
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