短編

□花火と共に祝福を。
3ページ/4ページ





ー 咲乃 ー





0時ちょうどに
誕生日おめでとうって伝えたかったけど
生憎、臨時のお仕事が入ってしまって
結局終わったのは午前2時。



誕生日である27日は
一日、オフだと理佐は言ってた。



だから、0時ピッタリに
祝えなかった分、
絶対に良い思い出にしてあげないと。



今からそっちに向かう。
5時くらいに着くと思うから
待っていて欲しい。



こう、LINEで送ってから
急いで車を発車させた。















渋滞もなくスラスラと東京に着き、
4時半に理佐達が住んでいる寮に。



LINEを開いてみると
既読は付いているものの返信はなし。



多分、慌てて着替えてるかな〜?



下の駐車場にいるから
準備できたらおいで?と送り、
少しばかりの仮眠を取ることに。








コンコンッとノック音が聞こえ
目を覚ますとそこには会いたかった理佐が。



ドアを開けて、助手席に座らせると
キスをしてからお礼の言葉を。









『理佐、、誕生日おめでとう。』


「・・んっ、、ありがと///」


『よし、じゃあ行こっか。』


「・・・どこに?」


『それは内緒。』


「、、、は〜い。」










ひとまず向かったのは
贔屓にしている美容室。



そこで浴衣の着付けとヘアセットを。



理佐はすごいビックリしてたけど
良い思い出にしたいからさ。



待ち時間中にうちも着替える羽目になり
紺の甚兵衛を着て、髪はそのまま。



程なくして来た理佐は
凄い綺麗で可愛らしくてもっと好きになった。









『すっごい綺麗。。』


「咲乃さんもカッコイイです!」


『ありがと。
じゃあ、いこう!』


「うん!」







.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ