日陰の蒼空

□第7天
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単独アルバムの制作の一部を任され
表題曲とアルバム独自の神曲を
担当していた。



連日、仕事をこなしながら
作曲室にこもり
依頼されていた楽曲の音源を作成していた。



秋元先生から送られてきた
メールデータを基に
楽曲作成用PCに歌詞を打ち込み
シンセを駆使して音源を作っていく。










『期待していない自分と、約束の卵…か。』










アルバムリード曲の『期待していない自分』



秋元先生曰く、神曲予想の『約束の卵』



この2曲を
どういう色にするのかから考え、
形にしていく。



『約束の卵』に関しては
元々のストックから引き抜き
残りの箇所を作成。



何度か聴き直し、その都度
修正を繰り返して完成した。







『期待していない自分』は
歌詞の観点から
クール目な印象に。



徐々に浸透し始めてきた

ハッピーオーラ

この印象ではなく
メッセージ性の強い
カッコよさに重きを置いた。






ピアノとストリングスで進行させ、
クールさの中に華と品をまとわせつつ
ベースのローを響かせることで
独特のシャープさを付ける。



心臓の鼓動のようなノックを入れて
緊張感を足したり
ピアノのオクターブ落ちで
不安感を演出したり、
電子的な波揺れを敷くことで
心の葛藤を表している。



そして、一気に疾走感溢れるようにして
一つの答えを出した解放感を付加する。



こちらも同様に
聴き直しと修正を繰り返し
完成へと近づけていく。



















『・・・・・うん、上出来。』







完成したデモ音源を
CDに落とし込んだあと、
秋元先生に試聴の申し込みをした。


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