日陰の蒼空

□第5天
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握手会レーンの過疎状態も
日を経るにつれ緩和され
徐々にではあるが、
着実にファンは増えていった。



3月末、Zepp Tokyoにておこなわれた
【けやき坂46単独公演】は
大盛況の中、幕を閉じた。



こうしたこともあり、
Zeppツアーが決定。



しかし、4月に開催された
【欅坂46デビュー1周年記念ライブ】で
事件は起こった。










けやき坂のリハ中に
メンバー追加の映像を流してしまい、
それをメンバーが目撃してしまったのである。



騒然とするメンバーは楽屋に立てこもった。



そんな中、瀧館はというと・・・










『TAKAHIROさん、ここなんですけど
 こうした方がよりメンバーが
 輝いて見えると思うんですけど』


TA「そうだねぇ〜、、
でも、今のままの方がカッコよくない?」


『カッコよさも大切ですけど、
 どちらかと言えば天真爛漫なハッピーさが』


TA「その意見もわかるよ。
ただ、今回は僕に従ってほしい。」


『・・・わかりました。
 Zeppツアーまでは従います。
 ですが、それ以降は私がすべてやります。』


TA「・・・無理だ。」


『いいえ、やります。』


TA「どうやるっていうんだ!」


『直談判します、秋元先生に。』


TA「そうか、いいよ。
僕を納得させてくれよ。
そして、秋元先生を唸らしてみてよ。」


『簡単です。』










どう魅せるのか、そのすれ違いにより
水面下で火花を散らしていたモノが
とうとう、浮き彫りとなってしまった。




後に平手負傷に伴いおこなわれた
日本武道館3DAYSにて
秋元先生からお褒めの言葉をいただき
TAKAHIROさんも納得され、
今後の総合演出は瀧館が
監督することとなった。


















































TA「あの時は僕も切羽詰まってたからね。
ついつい反抗的になっちゃったけど(笑)
まぁでも、あれほどのクオリティを見たら
君のポテンシャルの高さと自信が
改めて理解できたよ。」


『譲れませんでしたから(笑)』


TA「でも、よく耐え抜いたよね。」


『紆余曲折ありましたけどね。』


TA「青春の馬のフリ入れの最初、
握手に応じてくれなかったら
どうしよう…って(笑)」


『うち、そこまで嫌ってませんよ?
 むしろ感謝しかないですから。』


TA「これからもよろしくね。」


『こちらこそ、です。』




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