紫光のプレリュード

□第8幕
1ページ/3ページ









『ふぁぁ〜、、、ねむ。。』








そう呟きながら
トボトボと部屋を歩いているが
すでに正午を回っている。




ご飯にと思い、
バナナを頬張りながら
何をしようか思案していると・・・




pipipipipi…と鳴った
薙のガラケー。




基本、スマホの薙だが、
ガラケーの電話帳には
家族や親戚の情報が詰まっていて
使い分けをしている。




電話主は母で
用件は新作のフィッティングと
その意見交換を求めるモノ。




2作目の楽曲の動画撮影は
【紅露狐】として乃木坂ってどこ?に
出演する前に撮り終えており、
やることのなかった薙は
その申し出に了承した。















母が一代で創業し、経営する
ファッションブランド・Simeonは
10代〜20代、30代〜40代の人々に
愛用されるようになった。




また、10代〜20代部門と
30代〜40代部門とに分けることで
多角的な観点と流行・ニーズを
直接、捉えることができ、
幅広いジャンルを作ることもできる。




現在はSimeonを親会社とし、

クラシック・フォーマルを基調とした
Jehanne Darc(ジャンヌダルク)

ストリート・カジュアルな
THE・SCRAMBLE(ザ・スクランブル)

ロック・パンクを主とする
跋折羅(ばさら)

キュート・スイート系のPixie(ピクシー)

和装・和物専門の雅曨(がろう)

の6形態を全国展開している。

(Simeonは母の意向がそのまま反映される
 高級ブティックとなっている。)




なお、東京・愛知・大阪・神奈川に
6形態すべてを網羅する
ファッションビルが建設されている。




2010年には海外進出を果たし
米・ロス、ニューヨークを始め、
英・ロンドン
伊・パリ
独・ベルリン
中・北京
韓・ソウル
豪・メルボルンといったように
様々な国・地域にも市場規模を広げ、
受け入れられていった。




その結果、
母は世界各国を飛び交う毎日を送り、
日々、新しいモノを生み出している。






.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ