紫光のプレリュード

□第4幕
1ページ/5ページ







皆はデビューシングルの選抜発表だから
緊張した面持ちで待ってるんだろうなぁ。と
冬の時期に発症しやすい
「インフルエンザ」という仮病を使い、
父の運営する会社の中にある
トレーニングルームで身体を動かしていた薙。



秋元康・今野義雄・紅峰薙の
3人の中で交わされた密書の影響から
仮病と言うことは黙認され、
伸び伸びと体力強化をおこなっていた。



元々は新築した(してもらった)
一軒家内に加えるはずだったのだが、
薙が父に伝え忘れ、この結果に。



薙の父は音楽業界では
有名なサポートミュージシャンであった。



名だたる海外のアーティストのサポートを
メインにおこないつつ、
国内アーティストのサポートもおこなう。



そして資金がある程度、確保できた時
サポートミュージシャン専用事務所を設立。



名をWOffice Blood・MoonW



皆既月食が訪れたのに加え、赤色の波長を
月が捉えないと出現しないという
稀有な存在であることに由来する。


より深く解説しておくと
歌い手、弾き手の眼は月のように美しい。
そして歌い始め、弾き始めると
その美しい眼は炎の様に燃え上がる。


その過程が似ていることと
WBloodW=「血液」とあるように
私達、サポートミュージシャンは
歌い手を際立たせるために演奏する。
そのために血液の如く
目には分からなくとも支える。
という父の理念が反映されている。



所属している人はすべて
父が交渉し、腕を見込み惚れた逸材ばかり。



フリーランス、動画投稿者、ストリートetc.



父は秋元康と旧知の仲だが
業務提携はしていない。



薙が選抜入りし、
個人活動が多忙になると
薙専属のマネージャー、
スタイリストなどはすべて
WOffice Blood・MoonWから派遣される。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ