リクエスト小説

□熱と熱
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瑠璃が熱出すなんてめずらしいなぁ…



なんて思いながら
急遽、臨時のお休み取ってもらって
瑠璃の家までタクシーで向かう。



同じ2期生として合格して
東京在住やった瑠璃は一人暮らしで
こういう場合になったらしんどいはず。



焦る気持ちをなんとか抑えながら
到着するのを待つ。



特定されないように少し前の所で降りて、
合鍵を使って入る。



とりあえず冷蔵庫の中を確認すると
ほぼ空に近い状態で思わず・・・





「なにしてんの、、ホンマに…」





そう言いたくなる。




買ってきたスポーツドリンクや果物類、
10秒チャージ系の飲むゼリーと
フルーツゼリーなどを入れてから
冷えピタを持って、寝ているであろう部屋へ。







「瑠璃〜?、、入るで?」







そう言っても反応がないので
ゆっくり音を立てないように開けると
火照って少し辛そうに瑠璃が寝てた。



少しでも楽になるように
冷えピタをおでこに貼って
手を握りながら顔を覗き込む。



いつもより赤くなってる頬に
微かに開いているぷっくりとした唇。







「ん〜、、キスしたいなぁ…」







そう思いながら、頭を撫でていると







『ん、、、なお?…』


「あ、起きた?」


『・・・なんで?』


「お休みもらった。
 瑠璃、看病しなかんやん。」


『ん、、ありがと。』


「なんか食べる?」


『ぜりー、、ある?』


「持ってくるな?」


『・・・ん。』







ゼリーを持ってきて食べさせると
ありがと、って言われて
嬉しいなぁって思ってたら
いつの間にか寝てた瑠璃。






早くよくなってな?っていう想いが
ちゃんと伝わるようにキスをした。





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