短編

□Not Alone
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「はにゅ〜んっ…♪♪♪」







うちがお風呂から出ると、
ベッドに腰掛けて、謎の言葉を発しながら
足をバタつかさせてる佑唯がいた。



いつもだったら
何してんだ、コイツ?って
すぐに言っちゃうやつなんだけど
卒業してからの活動は1人だもんなぁ…って
思い始めたら、なんか胸が苦しくなって。



思わず佑唯を後ろから抱きしめた。







「んっ?、、どしたのー?」


『・・・・・』


「……咲乃?」








たとえ、どんなことがあっても
佑唯が傷つくとこは見たくない。



だから、うちが守るんだ。。



そう、心の中で決意して
佑唯を抱きしめてる腕の力を強くする。







「っ、咲乃…?」


『佑唯は、1人じゃないからね?』


「…え?」


『うちがずっと、佑唯のそばにいる。
 絶対に、守るから。』


「へへっ……ありがと♪」







優しい声でそう聞こえて、
力が入りすぎのうちの手に
佑唯の小さな手が添えられた。



すると、すんなりと腕の力が抜けて、
佑唯がこっちに振り向く。



にっこりとしたこの笑顔が、
卒業前の笑顔と重なって
その頃を思い出す。







「わたしには、心強い相棒がいるから。
 ふふっ、幸せ者だよ〜♪」


『佑唯、、寂しかったら言ってね?
 うちがずっとそばにいて
 佑唯のこと、抱きしめるから。』


「さびしいときじゃないと
 ・・・だきしめてくれないの?」


『ん〜ん、寂しくなくても
 佑唯のこと、抱きしめるよ。
 うちはこの先、一生、佑唯の味方だから』







素直に、真剣に佑唯の目を見つめて
思ってることをちゃんと伝える。



すると、くしゃっと崩れた
佑唯のいつもの表情に、
うちも思わずにっこり。







「わたし、愛されてるねぇ〜♪」


『彼女なんだから当たり前でしょ…』







好きじゃない人と付き合ったりしないし、
本当に大切だから
たまには思ってることを
佑唯にちゃんと伝えたいだけ。







「わたしはだいすきだも〜んっ♪」


『ふふっ、うちはどんな佑唯も好きだから。』


「犯罪者になっても・・・?」


『うん。
 うちは今泉佑唯を好きになったから、
 佑唯がどうなっても、絶対、好きだから。』


「……へへっ、すごい自信だなぁ〜!」







このこの〜っ!なんて言いながら
ぎゅーっ、と目一杯抱きつく佑唯を
強く抱き締め返す。



ほっこり気分に浸ってたら
不意に佑唯が耳元で囁き出して…







「ねぇ……シよ?」







その言葉だけで、うちはヤる気満々。



ジッ…と、膝上にいる佑唯の目を見つめると
頬を赤く染めた佑唯が
控えめにキスをしてきた。







「んっ、、……ね、くち、あけて?」







これはもう、かわいいとしか言いようがない。



いや、エロかわいいだな。



首に腕を回して、せがむ姿は妖艶で
お望み通りに口を開ければ
ソロソロと舌を差し込んでくる姿は
まさに発情したネコそのもの。



懸命に舌を絡めてくる佑唯に従うよう
うちも少し控えめに舌を絡める。



いつもはうちがリードしてあげるんだけど、
たまにはこういうのもいいかな〜って。







「はっ…んんっ、、、」







慣れてるようで、ホントは慣れてない。



そんなぎこちない動きがかわいくて、
うちは佑唯の舌を捕まえて軽く吸った。



すると、微かにビクッと震える佑唯のカラダ。




「ふぁっ、……ぁ、はぁっ、んっ、、」


『佑唯、脱いで。』


「え…、、脱がしてくれないの…?」


『佑唯が自分で脱いでるのが見たいの。』


「なっ///えっち!、へんたい!!//」







だってみんな、えっちで変態じゃん?



彼女の恥ずかしがる姿が見たいって思うのは
自然のことですよね、みなさん?



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