短編

□酔うと赤ちゃんになるみたいです
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日向坂の天真爛漫な2期生、渡邉美穂と
うちは付き合っている。



そして、メンバーに内緒で同棲中。







「んぅ〜…、、」







さっきからずっと軽く唸りながら、
美穂はボケ〜ッとして一点を見つめてる。



帰ってきたなぁ〜って思って
玄関まで迎えに行くと
酔っぱらいみたいにベッロンベロンで
フローリングにばたんきゅー状態。



そんな美穂を寝室まで背負って
低反発ベッドに寝かせたけど、
すぐに寝る、そんな気配は皆無で
ずーっとボーッとしてるだけ。


うちはそれを横で眺めていたが
半開きになった口がすごい気になったので
試しに人差し指を持っていくと・・・







「あむっ…」







おもむろにぱくっと咥えると
そのままはむはむ。







「んむっ…、はむっ、、、」







指にあったかい美穂の唾液が
ネ〜ットリと絡みついて
くちゅっといやらしい音が鳴る。







『…そんなにおいしい?』


「・・・・ん…っ、あむ…はむっ、、」







うちの問い掛けは全スルーで
一心不乱にうちの指をはむはむはむはむ。



その様子がかわいくて頬が緩んだけど、
一旦、指を引き抜いてみる。







「ぶぅ〜…」


『なにこの赤ちゃん・・・かわいっ』


「ぅぅぅ…」







赤ちゃんみたいな膨れっ面になって
ぐずる寸前みたいな声ををあげて
不満満載な雰囲気ぷんぷんの美穂の目の前に
もう一回、人差し指を出してみると
一目散に飛びつき、
今度は離さない!っていう
意思表示のように強い力かつ両手で
右手を掴まれてのはむはむタイムが再開。







「あむっ、、ん〜…、はむはむっ、、、」







うちの指をはむはむしては、
ちゅーちゅー吸ってる美穂。







「(はむはむ・ちゅーちゅータイム中)」


『・・・・写真撮っとこ。』


「ん〜っ…♪」







至福の一時のような顔に
こっちも和やかな気持ちになっていたら
中指、薬指と範囲が拡大していく。







『ちょちょちょっ…』


「ん〜んっ!!・・・・(続行中)」







慌てて指を引き抜こうとしたら
駄々を捏ねるように首を振りつつ
不機嫌です!って声を上げられたけど
このままじゃ
新たな世界を開きそうになったから
指を抜き、キスを落とした。







「んっ…」







半開きなまんまの唇を割り開いて
舌を差し込んで、口腔で絡ませる。



一生懸命に応えてくれる美穂の舌は、
指で感じていたよりも熱く、
ネットリとしていたし
なによりアルコールの味がした。







「っぁ…んっ、、んむっ……んんッ、、、」







落ち着かせるため、長めにしていたら
美穂の身体から力は抜け、
絡める舌の動きも弱くなった。



リップ音を響かせて離れ、
大丈夫か尋ねると
ゆっくり頷いたので
抱き締めながらうちも一緒に入り、
掛け布団をかぶせる。



すると美穂は笑いながらうちの手を掴んで
またまた人差し指をパクッと咥えると
そのまま目を瞑って静かに就寝した。







『弱いのに…、、酔うと赤ちゃん戻りか、、』







そう呟きながら指をそ〜っと引き抜くと
美穂の唇から唾液が垂れそうになったので、
すぐさま親指で拭って舐め取る。



そして、
ネトネトべっとりになった人差し指を
舐め取りながら、洗いに洗面台へ。



綺麗にしてから
すか〜…っと気持ちよさそうに寝ている
美穂の唇にキスをしてから
うちも微睡みの中に意識を飛ばした。



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