短編

□Dash&Rush
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今週末の握手会は千葉での開催。



会場近くのホテルということもあり、
移動時間もあまり掛からないので
すぐにリフレッシュできそう。



今回は付き合ってる美玖と相部屋とのこと。



最近、特に綺麗になったから
まぁ、そういうことです。










楽しい握手会も終わって
控室に向かおうとしてたら・・・







「お疲れ様です。」


『お〜、美玖もお疲れ〜。』


「一緒に行きませんか?」


『はいよ〜。』







はいっ、って美玖が手を伸ばしてきたので
恋人繋ぎにすると照れながら微笑む。



うん、今日も可愛いです。



明日の着替えとかもあって荷物が多いので
そのままキャリーをゴロゴロしながら
泊まるホテルに向かった。















『着いた〜…』





荷物をテキトーに置いて、
堪らずふかふか布団へとダイブ。





「咲乃さんのカバン、
 キャリーの上に置いときますね?」


『あ〜、ありがと〜。』





うちの前くらい、ダラ〜ってしていいのに…



ホント美玖は律儀でしっかりしてる。





「長時間は疲れますね〜」





うちがばたんきゅーしてるベッドに
添い寝する形で来た美玖。



2人きりになると出してくれる年相応の姿に
ちょっとニヤニヤしてたら





「どうしたんですかぁ〜?」


『ん〜?、、かわいいなぁって。』


「…えへへ。」





照れながら無邪気に笑う美玖さん、かわいい。
ゆるゆるで年相応な表情。





「早くごはん食べて、ゆっくりしましょ?」





そう言いつつもゆっくり近づいてきて
ピッタリ密着されてからの上目遣い。





『そうだね、ゆっくりお寿司食べるよ。』





良いように解釈して目を見て言うと、、、





「えぇっ!?
 そういうのは、まっ、まだですよっ!」





意味が通じたようで顔を真っ赤にしながら
慌てて後ろを向いて起き上がって
さっき下のコンビニで買ってきた
うどんやら丼ものを袋から出し始めた。



初心でかわいい反応するなぁって
ついつい、顔がニヤけちゃう。







あ、コンビニのうどんおいしい。なんて
個人的にビックリしつつ食べ終わると、
ちょうど沸いたようなので
お風呂に順番に入る。



でも、やっぱりホテルのお風呂なので
ちょっと狭いし、
カーテンも邪魔くさいし
入り心地もお世辞にも良いとは言えない。



うん、身体綺麗に洗ってサッサと出よう。。



パジャマ入れると
キャリーの中がかさばるので
うちは備え付けのバスローブを着て
YouTubeを見ながら美玖を待つ。



たまには、というわけで今日は
美玖にもバスローブを着せることに。



あの美玖がバスローブ1枚…
なんて想像しただけで、ねぇ?







『お〜、おかえり〜。』


「ぽっかぽかです〜、」


『そっか、なら暖房、下げるかい?』


「いや、そこまでじゃないので」





着慣れないバスローブに
手扇でパタパタさせながら
うちの隣に座って、
まだ乾き切ってない髪のまま
もたれかかってきた。



シャンプーとボディソープのいい匂い…



あ〜、、うちっ、生きててよかったぁ〜…










『長かったし、のぼせてない?』





触る口実を言いつつ、おでこに手を添える。






「んっ、、疲れがちょっとだけ…」





そのままぴったり密着され、
バスローブの隙間からちらりと見える胸元。





『じゃ〜、頑張ったご褒美あげないとね。』





おでこに添えていた手を滑らせて
あごに移動させ、こちらを向かせる。





「・・・ほしいです、ごほうび。」





あんなおねだり、どこで覚えたんだろう…
そう思いながら唇を合わせ、
ベッドにやさしく押し倒した。



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