短編

□スリル
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ファン「咲乃ちゃんって、
あかねんのこと好きなの〜?」


『ん〜ん、愛してるの。』










朝っぱらからこ〜んなやり取りばっかな
さっむい今日の握手会。

相思相愛先輩後輩コンビとして
ねんしのみーがやっと定着してきたお陰かな?

ファンの方も喜んでるけど、
ホントのことだしね。



長時間、立ったまんまだから
結構、きついんですよねぇ…







後半はもう覚えてないけど
やっとのお昼休憩。

今日は茜さんと休憩時間が被っているので
一緒に過ごそうと約束してる。

4部が終わって、茜さんがレーンから
こちらに走って向かってくる。







「お待たせ〜!」

『おつかれさまです。』







茜さんを受け止めたついでに
さりげなく抱きしめる。

すると、遠くから悲鳴が聞こえてきて
興奮してるんだろうなぁって。

そのまま手を繋いで移動することに。







「あ、こっち行こ。」

『え、どこです?』







ケータリングで軽く食事を終わらせると
どこで時間を潰そうかという問題が。

しかし、今回は茜さんの行きたいところへ。







「今回、仮眠室があるのっ!」

『おぉ〜、太っ腹ですね。』







立ちっぱなしの疲れを解消できる
神空間である仮眠室。

しかも、二人まで入れるという神枠。

これは確保するしないとダメでしょ!
何が何でも!!







『どっか空いてますかね?』

「ここはもんちゃんが爆睡してるし…
 みんな、疲れるからねぇ、、あっ!」







運良く空きを見つけた茜さん。流石です!







『あ〜、、血が巡る…』

「寝っ転がるの、らくぅ……」







すぐさまダイブして全身を伸ばす。
隣の茜さんも伸びてます。
ちょっとえっちです。







『いっぱい聞かれましたよ〜。。』

「へへっ、やった♪
 あ、私もめっちゃ聞かれた(笑)」

『ははっ、幸せそうですね(笑)』







茜さんのレーンでも一番の話題だったみたい。

今だってこうやって
2人一緒にダラダラしてるの知ったら、
きっと大騒ぎの悶絶モノなんだろうね。







『次の部で、
 一緒にダラダラしてたって言います?』


「それもいいけど…あの、、ね?」


『・・・へ?』


「そのぉ、、鍵、閉めたから、さ?」







そう言うと茜さんは
すーっとゆっくりキスをしてきた。

柔らかくて、優しくて、あま〜いキスを。







外にはたくさんのメンバーがいて、
会場には大勢のファンがいるのに…

ファンで大行列な茜さんと、
仮眠室というスリリングな場所で
抱き合ってキスなんて・・・

なんて刺激的なのだろう。







『良いんですか?
 バレたら何もかも終わりですよ?』


「うん…。」


『声、我慢できます?』


「……多分。」







我慢が効かないのか、
眉が垂れて甘えたな茜さんが
それはそれは可愛すぎて。


今度はうちからキスをして舌を絡めあう。


静かな部屋に唇が触れ合う音と
舌が絡んで起こる水音が結構、響く。


それがいけないことをしているみたいで
普段よりもドキドキする。





茜さんは、もううっとりとした表情で
すごく艶っぽい。



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