短編

□sadism masochist
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真夜中に軋むベットの音に
熱の帯びた喘ぎ声、
掻き回す度に溢れ出る蜜の音。


「んっ、、、な、に?」


ムァっと充満している
吐き出された欲の香りに浸りながら
軽く肩で息をしている彼女を見つめていると、
怪訝そうに問いかけてきた。


『ん〜?、エロくて堪んないね〜って。』


ベトベトになっている指を
舐めながら見せつけるように言うと
潤んだ目で見つめる彼女は
普段のSっぽい姿とは程遠い。


「こうしたのは?」


余韻に染まりながら微笑む姿に
この上なく興奮する。


『う〜ち。』


「んっ、、っ」


噛み付くよう口付け、
舌先で軽く唇を舐めると
少し口を開けて受け入れられる。

舌を絡めながら深くしていくと
華奢な躰を震わせ、感じている。


「っはぁ、、、んぁっ」


蕩けながら息をしているのを横目に、
どろっどろに熟れている場所を撫でる。
くちゅっと、聞こえるように音を立てると
奈々未は誘うように
「ここ、、舐めて…?」と
耳元で囁かれた。


『へんったいだね。』


そう囁き返して
悶えている奈々未の脚を開いて
とろっと溢れている蜜を
奈々未を見ながら舐める。


「…っぁ」


奈々未は目を細め、口角が上がった。

妖艶な大人の色気を当てられ、
脳が揺さぶられる。

私が攻めてるのに…
その余裕をなくしたい。


「んぁぁっ」


舌をナカに入れると
綺麗な顔が小さな声と共に歪んだ。


堪んないね。もっとみたいわ。


『もっとよがれよ。』


無防備な中心に予告せず噛み付くと
痛いのも好きな彼女は
あぁぁっ、、と喘ぎながら
上半身がしなるように震えた。


『軽くイッちゃいました〜?』って
煽るように年下感を出しながら囁くと
余裕なく素直に頷く姿に
思わず笑みがこぼれた。


ジュルジュルと
わざと音を立てて吸っていると


「ひっ…んああぁっ」


いつもの澄ました顔は消え、
堕ちかけの蕩けた顔になり、
口からはよだれが垂れている。

腰を揺らしながら感じる姿は
魅惑的で歯止めが効かなくなる。

躰を起こし、緩みきった奈々未の口に
舌を差し込み絡ませると
首に腕を回して
必死について来ようとするのが愛おしい。


不意にいきなり指を3本つっこむと


「ふっっ…ぁあああっ」


目を見開き、思いっきり喘いだ。


あの言葉を言わせたくて囁きながら
指を折り曲げて出し入れすると
「んっ…あっ、きもち、いぃ、はぁ…
さき、の、ゆびぃっ」って
ふふっ、言っちゃったね、堕ちちゃったね。


『さいっこう♪』


入口付近を弄ってた指で
一気に奥に突きながら
コリコリッとしたところを
しつこく何度も突き上げる。


「あぁっ、んぁあ、あっ、あっ」


快楽に堕ちて喘ぐだけの奈々未の腰を
しっかり固定してより激しくする。


「奈々未さぁん、わかります?
 子宮口、降りてきてますよぉ〜?
 ほらほらぁ、も〜っと感じろっ」


耳を舐めながら頭に直接、響くよう
吐息多めの低い声で言いながら
奈々未をもっと嬲っていく。


「かっ、も、むりぃっ…イ、くっ、あっ、、」


限界が近いのか、
うちの指を締め付けが強くなる。

きゅんきゅんに絞られるナカを感じながら
指の動きを更に速め、
奥を抉じ開けるよう突き上げる。

命令しながらもう片方の手で胸の先を
痛みが走るくらいに摘まむと…


『ほら、イけ』


「や、あっ、ぁあああっ、っ」


今日一番の悦びの声を上げて果てた。

おでこに張り付いた前髪を分けてキスをする。

軽い痙攣状態の中、
うっすらと目を開けて
満足したように微笑んだ。


「ぁっ、、んんっ…」


シーツに擦れる刺激さえも感じながら
密着しにきた。


『気持ち良さそうでしたね。』


「はげしすぎ…」


『でも、堪らなかったですよね?』


「……ぅるさい。」


『にしても、いじめられるの好きですよね。
 年下の後輩に。』


「・・・イケナイコトしてる感じが、ね。」


『顔はSなのに、根はドMな変態さん。』


「ぅ、、やめて…言わないで、、」


さっきまでドロドロに堕ちてたのに
軽い言葉責めで
躰は疼いてるんだろうなぁ…って
瞳の奥の揺れる欲が物語ってた。


『時間も時間ですし、そろそろ寝ます?』


「わかってるしょや…」


奈々未がうちの上に跨ってくる。

知ってますよ?
もう我慢できないんですよね?
だけどうちはまだ素直になれないので…





『どうして欲しいんですか?
 年下の後輩に言葉責めされただけで
 我慢できなくなっちゃった
 ドМな変態さん?』

















まだ夜は明けない。





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