食事処・御坂

□1品目
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かりん「はじめまして。
食事処・御坂の従業員、伊藤かりんです。
本職はフリーのルポライターやってます!」


深川「あ、ご丁寧に。
私は近所の幼稚園で園長をしています。
深川麻衣です。」


かりん「園長さんなんですね!
わっかいのにすごいですね。」


深川「いえいえっ
ルポライターもすごいお仕事ですよ?」


かりん「やぁ〜、好き勝手に
書いてるだけですし…」



深川「あははっ(笑)
あ、店主さん?ですか?」


かりん「店主じゃなくて、
オーナーって言って下さい。
ちょっとこだわってるので。」


深川「ふふっ、分かりました。」





『そこ、聞こえてるからね?』





かりん「うぇっ!?」


深川「あわわわっ」


『深川さん、おまちどうさま。
 御坂・特製ハンバーグです。
 鉄板、お熱くなってますので
 お気をつけて召し上がりを。』


深川「・・・・わぁ…
あむっ、、、えっ、この味・・・」


『・・・?』


深川「なつかしい、さわやかの味に似てる…」


『・・・よかったです。』










綺麗な所作で
ハンバーグを食べ進める深川さん。



懐かしまれながら
幸せそうに頬張って
飲み込んだ後のニッコリと笑った表情は
何よりのご褒美だった。









深川「ごちそうさまでした。」


かりん「幸せそうでしたね。」


深川「とてもおいしかったです!」


『それは、ありがとうございます。』


深川「あの、お名前は・・・」


『食事処・御坂のオーナー、
 速水 久遠と申します。』


深川「速水さん、、
また来てもいいですか?」


『はい、お待ちいたしております。』


深川「あ、お金…」


『ちょうど、お預かりしました。
 深川さん、またのお越しを。』


深川さん「はいっ!
今度は、オムライスが食べたいです!」


『では、次の機会に。』


深川「やった♪」










お疲れな感じで来店されましたが
すっかり元気になられた深川さんは
どうやら、常連さんになりそうな予感です、



次は、オムライスですか。



昔ながらの固焼きでしょうか…

今向けのフワトロでしょうか…



それは、また来店されたときに分かりますね。

























何気ない日常に、ほんの1品で彩りを…



次はどんなお客様が来店なさるのか…



従業員一同、お待ちしております。







第1品 想い出のハンバーグ 完。



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