旧サイト リドナの雑話 再掲載 


旧サイトで リドナが語った雑話 を再掲載しまーす(^^)

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09/21(Sat) 19:55
キャロルについて3
リドナ


さらにそれまでのキャロルが知っていた愛とは、この世でいちばん大切なもの、生きてゆくために必要不可欠な、しかし恵まれた境遇ゆえにあたりまえのようにそこにあり、いつも周囲になみなみと満ちていて、ただ自分を温かく優しく包み込んでくれる空気みたいなものだったと思います。
けれど古代に来てからメンフィスとイズミルはじめ、アイシスやルカやミラなど、関わりを持った人々によって、愛にはさまざまなかたちがあることをキャロルは知ります。
そしてのちに起こり来る、二人の男の愛に挟まれた狂おしい状況。揺れ動く気持ち。激しい葛藤。
現代にいた時のように世界中が愛情で満ちあふれ、誰のことも大好きで、それだけで幸せだったという、ある意味・曖昧な態度はもはや通用しません。どちらの国を取り、どちらの男を愛するのか。その答えを出すことがすなわち、独りぼっちで迷い込み、呪われているかのように困難ばかりが発生した古代において、キャロルが能動的に生きてゆく意志表示をし、自分で自分の居場所を決めたということになります。

けれどその選択をした時、一方で失ったものを想うこともできる感受性も欲しい。凛として潔い中に並存する繊細さ。深い情熱に溶け込む、澄んだ悲哀。清純な輝きを保つ青い湖水のような…キャロルにはそんな愛を持って生きて欲しいと思います♡

だから早く続きを書け!って話ですよね☆
ハイ・がんばりまーすっ(≧▽≦)

(初出 2012/4/9 5:19)

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09/21(Sat) 19:51
キャロルについて2
リドナ


それでもしだいにメンフィスの劇的で猛烈な求愛に心を動かされてゆくキャロルですが、それはまだ自発的な愛ではなく、ほとんど彼の激しさに逆らえず巻き込まれている感が強い。民人から神の娘だと崇められはしても、真の自分を理解してもらっている喜びはなく、現代と異なる価値観を受け入れるのも難しく、自分の居場所がないという思いは深刻で、どうしても居心地の悪さが消えない。だから婚儀前に逃げてしまう。
しかし戦国の世において軽はずみなその行動が、さらなる災難を招く。

メンフィスから逃げても次はイズミルに拉致・監禁され、強制的に肉体的快楽を教え込まれ、容赦なく変化させられてゆく心と体。また戦道具として利用される悔しさ、胸にかたく秘していた真実を見透かされる怖さ、どこへも逃げることのできない絶望感にも苛まれます。
そのうえ苦渋の選択としてついた嘘さえ成功せず、戦を引き起こしてしまう結果となり、そんな自分に対して募ってゆく無力感。
また、頼りにしていたルカの、思いもかけなかった本心。本編では永遠にバレる気配がなさそうですが、当サイトでは彼の正体がわかってしまい、この件についてもキャロルに傷ついてもらうことにしました(笑)

とにかく古代に来てから、天使のようなキャロルに間の悪いこと、望んでもいないこと、びっくりするような辛いことが連続で起こります(苦笑)
この世の主役みたいに安全で快適に生きていた現代での暮らしと異なり、古代では明日の命さえ危うく、なにひとつキャロルの思うようになりません。そんな環境に落とされたキャロルが、それでもくじけず、生まれ持った純真さを失わずに生きてゆく姿を描けたらなと思ったのです☆

(初出 2012/4/9 3:25)

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09/21(Sat) 19:47
キャロルについて1
リドナ


本編のキャロルは元気で明るくて素直で、ホントにかわいい女の子だと思います。裕福な家庭に生まれたゆえ苦労を知らず、家族の愛情たっぷりに育ち、友達と楽しい学園生活を送る幸せな毎日。知識と教養をそなえ、自分の意見をしっかりと持ち、かつ他者への優しさも失わない、最高の女の子。さらに容姿にも恵まれ、いつまでも16歳のまんまトシをとらないし(笑)、超うらやましい〜〜〜(≧▽≦) 

けれどその反面、物事のネガの部分にはあまりタッチしない…できないところがありますね。人に対して悪意や敵意や嫌悪や憎しみなんてほぼ持ったことがなさそうだし、嫉妬や支配欲や独占欲や殺意、疑ったり騙したり侮蔑したり、そういった負の感情は彼女には理解できないように見えます。
常に運命に守られていて、災難は最小限で食い止められ、時として知らぬ間に回避され、周囲の人々によってたかって助けてもらい、不幸は必ず通り過ぎてゆく。そんな幸運な境遇に慣れ切ってしまい、いつまでも善意の人のままのキャロル。

けれど何も見ず、知らず、考えず、純真でいるのはたやすいこと。大切なのはいろんな苦しみや悲しみを経験して、なおかつ純真でいることです。だから当サイトのキャロルにはいろんな苦難に遭ってもらうことにしました(笑)

とりあえず最大の災難は古代へ飛ばされてしまったことですが、本編の初期の頃と同様、まずは『もとの世界へ帰りたい』というごく自然な願望を強調してみました。いきなり従来の生存空間から引き離されてしまった戸惑い・違和感・不安・苦悩。それらをキャロルの基本心理に置いています。
そして古代では珍しいとされる容貌と独特に見える言動から、どこで何をしても目立つ異端の存在となってしまった身で、暴君メンフィスに目をつけられ、力づくで純潔を奪われ、奴隷として否応なく支配される辛苦と悲嘆。
そんな望んでもいない凶暴な愛にさらされることにより、アイシスの憎悪をかぶる羽目になる不運。
さらに偶然に目撃してしまった殺人現場。それがイズミルとの接点をもたらし、二国間で戦が起こる原因となり、のちにイズミルとの関係の中で重大な出来事ともなり……

(初出 2012/4/9 3:08)

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09/21(Sat) 19:44
お礼
リドナ


そして、お礼──

当サイトを訪問してくださる方々、さらに拍手やコメントをくださった方々、いつも本当にありがとうございます<(_ _)>
順調に毎日更新!というワケでもない、こんな地味な二次創作小説サイトσ(^-^;)、お時間があって気が向いた時にザッと目を通していただけるだけでも嬉しいのに、おもしろいです、楽しみにしています、というお言葉、upするたびの丁寧なコメントを頂戴して、望外の幸せを感じています(感涙)

少しでも早く1ページでもupしたいと考えていますが、現状はなかなかうまくゆかず、気が焦るばかり。せめて時間がかかったぶん、質度の高い作品を生み出せればいいけれど……

せっかくecaco様でサイト開設させてもらっているので、できればイラストも描いてみたいと思っているのですが、いつの話になるやら(苦笑)
パソコンでお絵描きしたことないので妄練習が必要だと思いますが、いつか小説と併せて、イラストも掲載できたらいいなと思います。そしたらメンフィスXキャロル、イズミルXキャロル、その他あれこれの妄想絵をいっぱい描いてやるーっ(笑)

これからもどうぞよろしくお願いします♡

(初出 2012/3/28 3:42)

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09/21(Sat) 19:37
イズミル王子について
リドナ


イズミル王子といえば、キャロルのことを『姫』と呼ぶのが定番ですが、わたし個人的には、実はあまり好きではありません。わたしはキャロルに平気でひどいことをしていた初期の頃のイズミルが好きで(笑)、異国の少女に対するもの珍しさ、道具のような扱い、上から目線で言う「ナイルの娘」という呼称はOKなんですが、どうも『姫』と呼ぶようになってからキャロル崇拝が始まって本編の彼が変化してしまい、かえってキャロルへの愛に距離ができてしまったような気がするので、二次創作では思い切ってやめてみました。

キャロルがエジプト王宮を脱走したり、まだ正式にメンフィスの妃になっていないので、姫呼ばわりされるほどの地位が確定していない、キャロルが古代でナイルの女神の娘として見られることに苦しんでいる…という拙作上の都合もありましたが、ヒッタイトの王子としてエジプトのナイルの姫が欲しいのでなく、もっと直接的にイズミルとしてキャロルを求める!みたいな雰囲気を出したかったので、キャロルと名前を呼ばせることにしました。この方がメンフィスとも対等なカンジがしますし☆

したがってキャロルを『姫』と呼んで溺愛するイズミル王子が好きな方は、イメージが壊れたかも知れません。でも『愛の紋章』という作品の中ではスムーズに感じてもらえるようにがんばりたいです(^-^)

(初出 2012/3/28 3:35)

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09/21(Sat) 19:32
拙作『愛の紋章』について2
リドナ


この『愛の紋章』についても、ストーリーは決まっていないのに、断片的に浮かんできたシーンがたくさんありました。
テーベの王宮内・ナイル河に面した庭園で、メンフィスとキャロルのやりとりを目撃するイズミル。
メンフィスの暴君ぶり。怒った顔、命令口調、王者特有の自分本位なふるまい。常に堂々として自然体で、メンフィスらしい、いくつもの姿。
そんなメンフィスの猛々しい寵愛に、とまどいつつも逆らえないキャロル。メンフィスとの激しい愛の場面。妄想爆発(笑)

そしてイズミルにより、ヒッタイトへと拉致されるキャロル。
『王家の紋章』において、イズミルにさらわれ、強制連行され、彼の宮殿に閉じ込められるキャロルの図…というのは避けて通れないですよね♪
もちろんここでも妄想爆発──イズミルとの官能的な愛の場面(笑)

その後、なぜか砂漠をひとりでさまようキャロルの姿が見えました。何かから必死で逃げているカンジ……
いつしか自分の複雑な立場に悩み始めるルカ。キャロルを欺いていることが苦しそう。主君の命令で近づいただけのキャロルを愛してしまったらしい?

他には、とにかくキャロルをめぐって争い合うメンフィスとイズミル。けれどミタムン王女死亡事件について、二人が冷静に会話する光景も浮かんできました。
メンフィスへの愛を復活させながら、イズミルのことも忘れられなくなったキャロルに、どちらかを選ばなければならない究極の状況が訪れる…などなど。

数々の脳内画像をどれも捨てることなく、うまく組み合わせ、早くひとつの物語にまとめあげたいし、それらの鮮明さを失わないような「ビジュアルな文章を書く」というのを目標にしています。
小説を読む=文章をたどる=文字を追うという動作をしながら、美麗な画像の映画を見ているような気分♡ 読者をそんな心地にさせる筆力を身につけたい!と、日々努力中のリドナです(^-^)

(初出 2012/3/17 0:54)

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09/21(Sat) 19:23
拙作『愛の紋章』について1
リドナ


「紋章」とは、その家柄や身分や団体を表す特定のしるし、固有の図柄、独自の模様という意味ですが、人には名前や性格や宿命があるように、愛のかたちもさまざま。ひとりひとりが描き出す愛の軌跡。各自が織りなす愛の風景。そんな感覚で『愛の紋章』というタイトルの小説を書き始めました。

さらに各章にも「〜愛」というタイトルをつけていますが、これらはすべてリドナの造語です。読み方や詳しい意味はリドナも知りません・わかりません(笑)
その章の根底に流れている愛はどんなものかと考え、内容に合った漢字を直感的に選び、勝手に言葉を作っています(笑) それらの単語が放つニュアンス、イメージ、雰囲気をなんとなく感じてもらえればOKです(^^)

物語を作る時、わたしの場合、ある情景が瞬間的に浮かんでき、ひとつの絵画のように固定されます。
まず確固としたストーリーがあり、話の流れに沿って各場面を描写してゆくというより、そんないくつもの独立した情景を生かしたいがために、それらを論理的につなぎ合わせ、自然な流れにまとめ、なんとかひとつの物語にしていく…というカンジです。

(初出 2012/3/17 0:46)

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