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 “遊び過ぎた”…ねえ。


 それを聞いて、あの魔族の最期がなかなかに凄惨なものだったであろう事は容易に想像が付いた。

 ジークの悪い癖。とでも言う所か。
 気に入らない相手には容赦が無いだけでなく、残虐さを覗かせる事がある。



 まあ、そんな事滅多に無いけど。




「とんだ食わせもんだな」

「能ある鷹は何とやら、と言うでしょう?」


 何だか色々と諦めたような声に振り向けば、呆れたような表情のラスが腕を組んで仁王立ちしていた。


「まんまと騙されたぜ」

「騙した訳じゃありませんよ。言わなかっただけです」


 しゃあしゃあと言ってのけるジークを見て、溜め息。


「奴は倒したんだな?」

「ええ」


 ジークの肯定の返事を確認すると、懐から携帯用の紙とペンを取り出し、何かを書いて彼の使いに持たせた。


 魔族が居なくなった今、必要なくなった援軍に知らせを出したんだろう。



「で、守護獣なんだって?」

「そうですよ」


 ああ、そういえば守護獣になったんだっけ。


 ラスの質問にジークの適当発言を思い出した。



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