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「……驚かねえのか?」

『あ〜、まあ……ごめん、知ってた』



 一人で暮らすには広過ぎる位の広さ、決して安価ではないだろう調度品。

 ラスから“話したい事がある”と言われたのは今朝の事だ。


 それからラスの部屋こと兵舎最上階の立派なお部屋で。ラスの生まれと瞳に特殊な力がある事とそれを封印していた事、つい最近その瞳を使いこなせるようになって封印が必要なくなった事、そして瞳と同時に封印されていた魔力が使えるようになった事。を一通り聞いた所。

 全く驚かなかった訳ではないが、正直今は守護騎士に与えられる部屋の立派さに感心する方が若干ではあるけど上回ってる。
 部屋に入ってすぐは一通り見回してはしゃいだりした。


 玄関ドアを開けてすぐのリビングは広く、今私達が座ってる窓際の三人掛けと一人掛けが二つのソファーセット、壁際に置かれた本棚を除いても、ある程度なら子供が走り回れそうな位の空間が余ってる。

 玄関ドアから見て右側のドアは水回り一式。左手二つのドアは寝室と書斎(という名の物置)だそうだ。



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