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「会ったって……どんなだったの?」

「どんなって…ジークの言う特徴通りだった。銀髪はともかくとして、銀の目は珍しいからな……多分間違いねえと思うんだが。…えらい美人だったし」


 あの女と会った後に考えた事をそのまま話す。


「そう…」


 どう表現するべきか。レンは再び僅かに困惑のような空気を纏った。


「その女が見つかっちゃ、マズイのか?」

「あ、違う違う。そういう訳じゃないよ。まさかラスからその話が出ると思わなくて」


 疑問を投げると直ぐ様否定を返す。

 まあ、そりゃそうか。



 何となくレンの様子で気になる点はあったが、別段取り立てる程の事でも無さそうだったから追求する気は起きなかった。


「で、何でジークはその女を探してんだ?」

「ん…実は私も良く知らないんだよね。ほら、私ジークとの付き合いそんな長い訳じゃないし」


 レンとジークの付き合いについては前に聞いた事があった。一年半位だったか。


「そうなのか……」


 結局それらしい手掛かりは得られない、という事に落胆した。



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