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重かった腰を上げる決心が着いたのは、ステラ・マリス。生命を司るとされている女神の名を冠する、巨大な墓標を訪れてから五日目の夜。
予定より長居をしてしまったな。
この五日というもの、毎日ひたすらあの場所へ行き、ほぼ丸一日そこで過ごした。
結論なんて始めから決まっていた。
ただ、俺の整理が着いていなかっただけ。
……まだまだ未熟だな。
思いの外時間が掛かってしまったが、お陰で大分落ち着きは取り戻せた。
そうと決まれば明日の朝にでもここを発とう。
全ては、彼女の意思の赴くままに。
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