短編 CP

□人の失敗は笑わない
1ページ/1ページ

白side



ガンッ!

「痛っ!!!」


「大丈〜夫〜?」


久しぶりのオフ、ソファーに寝転んで携帯を見てると向こうの方から何かをぶつけた痛そうな音と美彩の声。



私達は去年から付き合い始めて、半年前に同棲を始めた。



多分足でもぶつけたんだろなぁ〜



音のした方を見ると案の定小指ををぶつけたらしい美彩が痛そうに蹲ってる。



どうしよう人が小指をぶつけてるのって、心配なんだけどなんか面白くてニヤニヤが止まらない。



「フフッ、大丈夫?」
『人が痛がってるのに何ニヤニヤしてんのよ!』


ゴンッ!


「いった!!ちょっと〜蹴らないでよぉ」
『人のこと笑うまいやんが悪い!』
「ごめんって〜」




ニヤニヤを隠しきれずに一応大丈夫かだけ聞いたら、ニヤニヤしてたのが気に障ったらしく、美彩に思いっきりすねを蹴られて蹲る。






珍しく重なったオフの日に2人して蹲って何してんだろ?





『今まいやん 2人して蹲って何してるんだろう?って思ったでしょ』
「えっ!?なに!?テレパシー?怖い!」
『バカなまいやんの考えてる事くらい分かるよ。どんだけ一緒にいると思ってんの?』
「なんか、喜んでいいのか分かんないよ」
『今日のごはん担当変わってくれるなら許してあげる…』
「全然変わるよ!だから機嫌なおして、ね?」
『今度みさの事バカにしたら許さないからね』



【相手が小指をぶつけたのを笑ってたら、すねを蹴られて2人して蹲る】




なんて事無い2人の日常
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ