Un bel funerale

□1:noia
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 我ながら、今日もよく頑張ったのではないかと思う。

 いつものように学校に行って、よくわからない授業を聞いては無理やり頭に詰め込んで、流行をよく知らないなりに話についていこうと必死になって愛敬振り撒いて、一人でとぼとぼ家に帰って、そのあとは面倒な父親をあしらって、母親の前では猫被って。毎日毎日よくやるよなあって。自分でも思うくらいだから他の人に言ったらドン引きされるよね、きっと。あはははは。

 夕飯を食べ終わって午後10時を回った。なんだかいつもこの時間は体がだるい。それに反して目は冴えわたっていてちっとも眠くならない。疲れた、すごくしんどい。
 我が家の消灯時間が着々と近づいている。布団でゴロゴロしながらスマートフォンと眼鏡を取り出す。パソコン用の、ブルーライトを軽減するとかいうアレだ。個人的に、これがあるとないとでは目の疲れ方が全然違う。してた方が楽だ。アプリを開いて、白黒の頁に目を落とす。

 私はいわゆる“オタク”というやつで、寝る前にお気に入りの漫画を読んではニヤニヤしたり泣いたり、見る人が見れば“残念な”時間の過ごし方をしている。受験生なのに。
 今は、去年友達からおすすめされたジョジョを読んでいる。とりあえずアニメを見てドはまりして、原作を借りて一気読みしたことはまだ記憶に新しい。まさか漫画を読んで泣く日が来るとは思ってもみなかった。だって推しがことごとく死ぬし、よっしゃ勝ったと思ったら横槍入って死ぬし、本当に救いがなくてしんどいんです。このオタク業が深い。

「……なーんで最終目的が一緒なのに殺しあってるんだよ……」

 それはともかくとして、なにも死ぬこたーねーだろって思うのだ。でもそれが創造神のシナリオであれば私はこれ以上言うまい。不敬だし。

 気が付けば午後11時を大きく回っていた。明日も学校がある。またずっとくたびれてしまう。たった数時間でもしっかり寝るか寝ないかではずいぶん変わってしまうのだ。またよくわからない謎の夢を見ることになるのかもしれないが、そこはそれ。

 明日もよく頑張れますように。



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